- 作者: ひぐちアサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: コミック
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このマンガの試合がこんなに面白いのは、細かな選手達の描写や監督たちの緻密な戦略の読み合いといった要素もありますが、なにより選手達と読者の距離感が近いのがあると思います。今までの練習の描写やそれぞれの描写といったものの集積と選手の細かな心理も描く試合の描写が、読んでいるほうに本当に身近な人が今そこで闘っているような感覚を与えている感じ。そういった感覚のおかげで、応援からチームメンバーまでの一体感なんかも本当に目いっぱいに感じられて、マンガにのめりこむことができます。ちょっとしたプレーに一喜一憂して、一点の重みに震える。そういう感触を確かに感じられるのが素晴らしいです。選手達が等身大の高校生なのもその辺に影響してるんでしょう。鼻血を出した三橋に見せる花井の気遣いとか素敵。この選手達、このチームの試合をもっと見ていたいという気分。
しかし月刊誌なのにこのペースで単行本が出るあたり、作者はノリにノッている感じです。そういった勢いもあってか、今一番面白いマンガの一つだと思います。
満足度:A+