F1 ドイツGP

これは本当にフェラーリルノーのパワーバランスが逆転したかな。
フェラーリが速いです。ここ数戦はタイヤがはまっただけのフロックではない模様。今回も圧倒的な速さを見せて2、3位につけました。圧倒的な速さなのにポールが取れていないのは、ライコネンに強烈なタイムが出たから。2回目に比べて速くなるというのはちょっと考えにくいのですが、一体何があったのか。とりあえず、軽いことだけは確実に予想されるので決勝はフェラーリ有利で間違いないか。
そして沈んだのはルノーフィジケラは5位で、アロンソにいたってはピットレーンでのミハエルとのやりとりがメンタルな影響を与えたのか7位に沈みました。何より痛いのは何故か好調だったホンダの2台に前に出られたこと。ホンダがレースでは遅いだろうという予測が立つだけにその後ろは痛いです。でもこれはミハエルからすれば大きくポイント差を詰めるチャンスの到来。アロンソがどこまで行けるか、レースとしては見物です。
そして謎だったのはデラロサとラルフの予選のパレードラン状態のときの接触。全く争う必要性の無い時だけになんとも。アロンソとミハエルの小競り合いと良い、ちょっとでも前に出たいというのはレーサーの性なのかも知れません。
後方はSA06投入のアグリの琢磨がMF1のモンテイロを喰いました。アルバースとの差もほとんどないというのは、シェイクダウン直実践の車としてはかなり上々の滑り出し。左近が車を壊してSA05に乗っていたのですが、それと比較すれば3秒以上のタイムアップという大進歩です。映像でも少し映っていましたが、中々安定した挙動をしていて素性は良さそう。まだまだこれから伸びる車だと思うので、後半ではMF1をより上、トロロッソのレベルが狙えるかもしれません。着実な向上はチームのモチベーションアップにも繋がりますし、心配なのはSA07の開発が大丈夫なのかということくらいでしょうか。