ブロッケンブラッド / 塩野干支郎次

ブロッケンブラッド (ヤングキングコミックス)

ブロッケンブラッド (ヤングキングコミックス)

これはひどい
面白いんですけど、なんかこう、勢いと趣味色だけでスタンドまでもっていった感があります。強烈なバカマンガでした。褒め言葉として。
話の筋は変態の野望を、ドイツ系3世の高校生である健一少年が魔法少年(魔女っ子)に変身して打ち砕くというもの。つまり女装少年モノ。錬金術とか魔女とか一応設定らしきものはあるのですが、本編を楽しむためには全く必要の無い要素であるのがある意味清清しいです。1話読みきりで、健一少年がメイドになったりくのいちになったりアイドルになったりナースになったり女子中学生になったりスク水!になったりして潜入捜査、そして変態極まりない敵の凄いんだか凄くないんだかわから無い野望を魔法少年に変身して撃退という感じ。敵だけでなく出てくる人物が揃いも揃って変態なら、ギャグセンスもかなりキています。もうハチャメチャ。最近の萌え系マンガの匂いをさせつつ、中身は昔ながらの確信犯的低レベル系ギャグマンガのそれ。本当にバカマンガだなぁ、もう!
ただ、嫌がりながら女装させられてしまう金髪の可愛い系美少年を見て萌える人はそういう方向性でも十分楽しめるかと。私は楽しめました。彼に色々な格好をさせることがマンガの目的の一つにもなっているので、本当に色々なコスプレをしています。個人的には目次ページのメイド服姿が良かったです。
満足度:B-