- 作者: 森山大輔
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2006/11/27
- メディア: コミック
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2巻までがプロローグだったようで、物語的にはちょうどスタートラインにたったところで終わっていますが、そこまででも十分に面白いです。手堅い話運びで絵も上手いてバトルシーンは迫力があるし、設定やキャラクターも魅力的。これからかなり面白くなるだろうという期待感が高まります。
話は伝奇っぽい感じで、主人公の少年が非日常の世界に引きずり込まれる感じ。いくつかの勢力が入り乱れて異能バトルしています。ヒロインの立ち居地といい、この先日常学園パートがありそうな感じといい、ラノベの学園異能作品群に結構通じるものがあるかも。
話のほうは仕込み段階なので細かいことはなんとも言えませんが、リクがかなり過酷な境遇に追い詰められて行く過程でも、変にキャラクターに対して嗜虐的な感じにならないで作品のバランスを保っていると思いました。ゴチャゴチャ悩む主人公を支える周りのセリフが良かったです。
ただまぁ、この流れでこういう展開で行くと、リクの背負うものが大きすぎるような気はします。刃旗が引き継がれていく呪いのよう。それしかないとはいえ、この決断を下した洋平は残酷でもあると感じました。パートナーになるだろうレナも今のところ自分のことで手一杯に見えますし、この二人の行く手にはかなり困難が待ち受けているのかもしれません。
帯コメントが1巻荒川弘、2巻和月伸宏と内容的にはわかる気がする人々なのですが、それにしても豪華です。かなりプッシュ入ってるのかも。
満足度:A-