- 作者: TOBI
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/03/12
- メディア: コミック
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メガネな女の子と男の子の8編の短編が収録の単行本なのですが、どの話もこそばゆいピュアさがあって大変甘酸っぱい感じ。恋人同士の話から、大学生と姪っ子の話、片想いの話までシチュエーションは広いながら、どの話でも真っ直ぐで素敵です。
そんな中でも、友達以上恋人未満な関係の「かけず嫌い」が一番良かったです。元気でちょっと変わってて、自分のペースにどんどん巻き込んで行く先輩の、ラストのさりげない一言がもう。仲の良い部活の先輩後輩の微妙な距離感の中であんなこと言われたらそりゃもう神谷君も陥落です。このまま手玉に取られそうな神谷君ですが、そんな2人もむしろありだなと思いました。
メガネ屋の店員のお姉さんにひと目ぼれして目が悪くもないのにメガネ屋に通い詰める「伊達男作戦」も良かったです。これまたお姉さんの最後の一言が素晴らしい。
あと、彼氏のメガネを持ってきてしまってかけてみて身悶える彼女さんが可愛らしい「透き通る心」や、姪っ子の子供らしい真っ直ぐさに大学生が勇気をもらう「かけた魔法」もなかなか。
全編通して澄んだ空気があって、読んでいて気持ちのいいマンガでした。作者の次回作に期待大です。