五日性滅亡シンドローム 2巻 / ヤス

五日性滅亡シンドローム (2) (まんがタイムKRコミックス)

五日性滅亡シンドローム (2) (まんがタイムKRコミックス)

世界滅亡カウントダウン4コマ。
1巻とはまた登場キャラクターを変えて「解明編」と「完結編」が収録されている2巻。「解明編」は学校を舞台に何気ない日常を描いた4コマで、それはそれで面白いのですが、世界滅亡が迫っている感じが妙な形で入り混じってきているのがすごく不思議な感触。物価が上がったり、物がなくなったりと色々と終末の匂いがする部分があるのにもかかわらず、他の部分はあまりにも普通に過ぎゆく日常。
こういうタイプの4コマなので、最初から3人の学園を中心とした日常以外は描かないわけですが、そこに世界滅亡の話を投げ込むことで、欠けている部分が上手くハマってセカイ系もどきな空気になっているようなイメージ。とはいえ、混ぜてみて何か生まれたかと言われると、不思議な空気が生まれましたとしか言いえない感じが何ともコメントしづらいものがあります。こういうものを描きたかったようにも、単に投げっぱぱなしなようにも見えるという。
そして「完結編」になると世界の滅亡とかはどこか飛んで行って、ニートな青年のもとに押し掛けメイドがやってくる4コマへと変貌を。何をやってもダメなメイドのアカネと、その関わりの中でもう一度歩き出すダイスケというストーリーはオーソドックスながら、そこまでの流れがどこか淡々とした独特な感性で描かれていて面白かったです。
しかしこのマンガのラストがこの話という意味が私には良く分からないという……。不思議なマンガ、でした。