魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st

魔法少女リリカルなのはReflection
金曜に新宿ミラノで見てきました、なのは映画。初週とはいえ、金曜夜の回に割とお客が入っていてびっくり。
そして内容はまさに1期アニメの濃縮パワーアップ版という感じで面白かったです。本当にファンサービスに徹していて、ファンがなのはの1期を映画にする上で望むものをこれ以上なく体現したような作品。そこまで必要ではない部分は思い切りすぎなほどにバッサリと落としてフェイトとプレシアの関係を念入りに描いた脚本も、さすが映画という迫力で休みなく繰り広げられる火力重視の魔法バトルも、友情以上の何かを想わざるを得ないようなラストのなのはとフェイトの会話シーンも、まさになのはという作品の魅力全開という感じ。幅広くうける作品を目指していないからこその、好きな人には堪らないものだけで構成されている感がすごいです。
個人的になのはという作品は、熱血少年漫画と魔法少女ものとその他諸ジャンルを混ぜ合わせて、割らずにそのまま美味しいところだけを抽出したジャンクフード的作品だと思っているのですが、その一つの到達点のような映画だった気がします。ただ、そんなところもあって捻くれた視聴者である私は、いまいちなのはという作品にハマれないというか、一歩引いてしまうところも。そして引いてしまうと、わかり安すぎる脚本はチープにも感じますし、あざとさが鼻につくことも多々あったり。
とはいえ、諦めないこと、やり直せること、そして真っ直ぐな想いと友情を謳ったストレートな物語は素敵ですし、頭を使おうとして結果より強力な魔法を撃つための工夫しかしない熱血単純バカななのはも、母親と自分に手を差し伸べてくれるなのはの間で揺れるフェイトもとても魅力的。そしてそんなフェイトを誰よりも思っていることが伝わってくるアルフの姿には胸が熱くなるものも。なんだかんだ言いながら、この子たちには願わくば笑顔でいてほしいなと思っている時点で、十二分にこの物語を楽しんでいるのかなと思います。
そんな訳で、とても満足度の高い映画でした。きっと作られるであろうA'sの映画版にも期待!