- 作者: 遠藤海成
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/10/23
- メディア: コミック
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かなこさん妹みきが天の妃にやってきて、ついに触れられるかなこさんの両親の秘密……と言う感じですが、当のかなこさんが清々しく最低だったためになんだか良く分からないノリのシリアス話が展開するという謎。でも、なんとなくこの話が綺麗にまとまったのは、そのかなこさんの最低さにもよるのかなと思うと、なんだか良い話だった気もするのが不思議です。
そしてそんな話でシリアス成分を使い果たしたかのように始まるのは振りきったギャグ話。特に隆顕のことを慕うクワガタ少年がやってくる話での、前話でのペナルティによって喋ることを禁じられたかなこさんの暴走、そしてなぜか始まる熱い闘い、意味もわからずいい話だったように終わるラストは斜め上にカッ飛んでいった印象でとても面白かったです。読者の突っ込み大体スルーで駆け抜けていくノリは、ニコニコ動画で「作者は病気シリーズ」とか「イイハナシカナー?」とかのタグが付けられている動画を見た時の感覚に近いような気がします。〇〇に実況をつけてみた的な実況解説もありの、密度の濃いような気がする話でした。