11-4-22

丸一日ついったー断ちをして情報を入れないようにしていたまどか☆マギカの10話から12話を視聴。おんなのこがかみさまになるおはなしでした。
10話も凄かったですが、そこから11話、12話と思わず息を止めて見てしまうような感じ。全部見終えてからしばらく脱力してしまうような作品でした。なんかもう凄かった。


そしてすっかり圧倒されたので何もする気力も無くなって今に至ります。
明日はサンホラのライブ申し込みをして、感想書いて、きよラノSSの直しをして、Dkアンソロ書くんだ……。あとでるコモustは明日の20:00からです。プレ放送を18:00くらいからやるような気がします。お暇な方はぜひ!


以下まどマギネタバレありで雑感を。


正直なところ、杏子が死んだ時点で、真っ向からワルプルギスの夜を倒して、尚且つまどかが魔法少女にならないという道は潰えていて、だからこのお話はハッピーエンドには成り得ないと思っていたのですが、物語のスケール感が全然違ったという。少女たちの物語だと思っていたら神話だったよびっくり! みたいな。そうか、そういう方向でこういう着地なのか……。
まどかの願いが道理を曲げられるならば、何が起きても不思議ではないとは思っていましたが、それでもこれは斜め上だったなと思います。そして都合が良い話を、都合が良いだけではなく描いているというのがいいなぁと思いました。安直なハッピーエンドじゃないけれど、前は向ける。

希望を持てば、その分だけの絶望が生じる。誰かにとっての救いの分だけ、誰かにとっての呪いが生まれる。希望から始まり絶望へと行き着く道を、それでも止まることは許されず戦い続けること。その悲しみと苦しみを全て引き受けることがまどかの願いであり、それは世界のルールを書き換えること。
少女は絶望を引き受ける概念になって、希望を胸に闘い続ける者たちの傍らに寄り添い続ける。彼女たちに涙を流させないために、希望の行く末が絶望だなんて思わせないために。彼女たちの呪いを引き受けたところで、世界から呪いが消えてなくなるわけではなくて、ただまどかは闘い続ける魔法少女のための神さまなのだと思います。だからこの作品は、自分の全てを掛けて希望と夢に向かって闘い続けるすべての人達に向けて、大丈夫だよというエールを送る物語でもあるのだと思うのです。
その「大丈夫」さは何も保証されていなくて、そうであると信じて進むしか無いものです。そしてそこに与えられた形がまどかという女の子だったという。だからこの物語は神様になった少女の神話であり、希望を胸に闘い続ける人のための宗教的な何かなのかなと思いました。まどかがいるから大丈夫! 神さま仏さままどかさま!みたいな。


そんな益体もない事を考えつつ、やっぱこれは凄いアニメだったなぁと思うのでした。