ナナマル サンバツ 2 / 杉基イクラ

ナナマル サンバツ (2) (角川コミックス・エース 245-5)

ナナマル サンバツ (2) (角川コミックス・エース 245-5)

クイズの世界に主人公を引き込んだヒロイン、優秀で無愛想なライバルの登場、主人公を導く先輩の謎と、実に王道な展開で盛り上がってきました。競技クイズというマイナージャンルを扱いながらも、ある種スポコン的なストレートな熱さがあって素晴らしいです。なによりただ知識量を競うだけではないクイズの奥深さを、一歩ずつ主人公と一緒に体験して、その魅力に惹き込まれていく構成がとても良い感じ。呼んでいてクイズをやってみたくなる、この先がとても楽しみな作品です。
しかし相変わらず深見さんの無自覚ぶりが勘違いを大量誘発しそうで大変危なっかしいです。クイズのことになると空気が読めないのを自覚していたのはびっくりしましたが、それ以上に自分が美人であることの自覚を持ったほうが……。