少女幻葬ネクロフィリア 2 / カズミヤアキラ

死んだ姉を屍者のまま動かし続ける黒魔術。その維持のため、そして姉を「救う」ため止まることが許されなくなった道を走り続けるゲオルグ神父。彼を監視し続け、やはりネクロノミコンを求める医師クロウリーには秘密があって、な第2巻。
明らかに破滅に向かうしかない道を、しかも自らのエゴを姉のためとすり替えて、それでももう戻れない所まで来てしまっているゲオルグ視野狭窄っぷりと狂気が痛々しく、その象徴であるのに見た目は可愛らしいゴスロリ幼女な姉の姿に悪趣味さを感じます。そしてそこに更なる事実として明かされるクロウリーとクラウディアの秘密、さらに魔術書がある人物の手に渡ったことまで、実に悪魔好みのシナリオだなと思うのでした。色々粗いところもある作品だと思いますが、この趣味の悪さは好みだと改めて思います。