ハイスコアガール 1 / 押切蓮介

時は1991年、ストⅡ旋風の吹き荒れた時代のゲームセンターで、学校では何をやってもうまくいかない小学生の少年と、場違いなはずのお嬢様が出会うお話。ろくでもない少年と、美人で清楚な(というか喋らない)少女という、接点なの無さそうな二人を、ゲームへの想いが、ゲーセンという場がだんだんと繋いでいって。表情すらほとんど変わらない大野の行動と、口では文句ばかり言っているハルオから、それでもだんだんと近くなる二人の距離が感じられ、遊園地の話があって、そして最後のシーンに、ためてためてこう来るか! みたいな感じでやられました。正直ゲーセン文化もレトロゲームもあまりよく知らない部分があって、そういう意味で楽しみ切れていないとは思うのですが、それを差し引いても良いものだったと思います。