デイドリームネイション 5 / kashmir

完結ということで、文化祭があったり、白景さまがいなくなったり。よく考えると何かがおかしいことがたくさんあるのですが、読んでいる方もなんだかすっかり慣れてしまったのか、ごく普通の日常であり、ごく普通の青春のように思えてくる不思議。泊まりこみでの学園祭準備なんて、まさに青春の王道だと思うのですが、やっていることは妖怪騒ぎでトイレの花子さんと座敷わらし(もちろんどちらも幼女)がセガサターンで遊んでいたりするという。
最終巻らしく色々とストーリー的な盛り上がりもありつつ、突っ込み始めたらきりがないほどのおかしなこともありつつ、それよりもどことなく漂い続ける清涼感みたいなものが読み終えてなんだか爽やかな青春モノを読んだようなさっぱりとした気持ちにさせてくれる、不思議な空気を持った作品でした。