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14-4-6

昨日は鬼束ちひろ&BILLY SANDWITCHESのコンサートで中野サンプラザへ。
いやもう何というか、一時間半、終わった後しばし呆然として、帰りに携帯を落としたり逆向きの電車に間違って乗ってしまうような衝撃でした。あの衝撃を指し示す一番正しい表現を探すと、決して悪い意味ではなくて、『呪われた』が一番近いような気がするという。
鬼束ちひろが今声が出ないのは知っていたし、それは歌だけで考えれば休んで治した方がいいんじゃないかというような相当厳しい状態なのですが、そういう問題じゃない何か。ただごとではない存在感というか魂掴みに来るような声で。これまでのこの人の経緯があって、気狂いなのか気狂いのように振舞っているのかもうわからないところまで含めて、鬼束ちひろという存在がここにいてまだ歌っているというそのことがとにかく強烈でした。この人多分、全く声が出なくなったとしても、死ぬまでここに立って歌い続けてるんだって直感させられるような。
アンコールで何かに憑かれたように歌われた『This silent is mine』、そして全てが終わった後、アカペラで歌い始めた『月光』の最後のサビで観客にマイクを向けられて、そしてそれを歌った時に呪いが完成したというか、地獄まで一緒に連れて行かれるような気分になりました。あれはきっと魔女の儀式だった。
そんな魂掴まれるコンサート、こんなもの危なすぎて近づいちゃいけないという思いが残りつつも、いつかもう一度この経験がしてみたいと感じさせるような時間でした。