【感想】Kalafina LIVE THE BEST 2015 “Red Day” & “Blue Day” @日本武道館

Kalafinaを最初に見たのは、たぶん『Dream Port』のオープニングアクトで。それからもうすぐ7年。ああ、ここまで来たのだなあと、満員に埋まった武道館を見渡して開演前からちょっと泣きそうでした。初期の頃から比べると少し年齢層の上がった客層に、時間の流れと共に歴史秘話ヒストリアという番組と歩んだKalafinaというものも感じられて、広く受け入れられるものになってきたのだなあと、それもまた。
パフォーマンスも、凄いなあ、凄くなったんだなあと。特に昔の曲をやると、今のKalafinaだとこんなふうになるのかという驚きがあって良かったです。Tokyo Dome City Hallの梶浦&Kalafinaの2daysで、梶浦Liveと比べるとやっぱりちょっと見劣りするよねと思っていたあの頃を思い出してですね……。
ベスト「Red」と「Blue」にあわせた構成で、二日で被った曲はライブキラーチューンの『音楽』と最新シングルの『believe』だけというのも、ここまでこれだけの曲が生まれてきたのだなあと思いました。1日目にあれだけやって、まだこの曲もあの曲も残ってる! となる感じ。
そんなRed Dayはほぼボーカルだけに近い形で歌う『ひかりふる』がちょっと鳥肌モノでした。毎回すごいと思う曲なのですが、ちょっと今までにない何かがあった。そして久々に聞けたような気がする『光の旋律』。この曲がもう好きで好きで、当然ベスト盤収録だから演るとは分かっていたのですが、この舞台で今のKalafinaで聞けたのが良かったです。
そしてBlue Dayはなんと言っても後半の畳み掛け。『to the beginning』でテンションを上げてからのバンドによるインストがまどマギの『Numquam vincar』。これがまた、そうだこのバンドの人たちすごい人たちだったのだと再確認させられる迫力で、そこからバンドが全面に押し出てくる『Magia[quattro] 』。そして、バンドに傾いていた空気を声でグッと引き戻すような『destination unknown』。そこから『signal』『音楽』『heavenly blue』と畳み掛ける激しい構成が熱かったです。一度こういう激しい曲ばかりで構成されたKalafinaライブも見たいなあと。ライブハウスとかで。
シングルの発売も新しいタイアップも、秋からのツアーも決まっていてここはまだ通過点だと言うことで、これからも追いかけ続けていけることを幸せだなと感じる二日間でした。