THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY!! @ 幕張メッセイベントホール

1日目は現地で、2日目はライブビューイングで見てきました、ミリオン2nd。
いやね、本当にね、素晴らしかったんですよ。言葉にしようとすると「強い」しか出てこない。
去年の中野での1stを見て、この子たちは凄いポテンシャルで、ことライブという意味においてはとんでもない伸びしろがあるんじゃないかとは思ったのですが、まさか一年もたたないうちにこれほどのものになるとは。声優がアイドルを演じるという意味ではなくて、最初から歌って踊る前提のアイドル声優であるという流れがある中で、そのど真ん中でこれだけのものを見せられるのだなあと思いました。
そんな感じでパフォーマンス的に素晴らしかったのですが、ただそれはもちろんプロフェッショナルなシンガーやダンサーの人たちとそれ単品で勝負するようなものではなくて、じゃあどうして彼女たちのステージがこれだけのパワーを持っていたのかというと、過去から今この瞬間を経て未来へと進んでいく彼女たちの姿そのものに理由があるんじゃないかなと思います。
ステージ上で泣いて、笑って、歌って、踊って、眩いくらいに輝きを増しながら、今まさに成長していっているその姿。この子たちはどこまで行けるのかな、どこに連れて行ってくれるのかなと思いながら、それを応援し続けられることって、とても幸せなことなのだなと改めて感じたライブでした。今目の前のパフォーマンスを縦糸に、彼女たちの背負った物語を横糸に、それが掛け合わさるほどに強くなるから、やっぱり見に来てよかった、追いかけてきてよかったと思わせてくれるのかなと。
そういう意味でアイドルマスター10年の積み重ねってやっぱり大きくて、例えば今回大きなライブは初出場だっためーぷるさんの出演後のブログで、シンデレラガールズで杏を演っている五十嵐裕美さんがずっと気にかけてくれたという話をしていて、その五十嵐さんは杏としてライブに出る時にやっぱり苦労して765の先輩に助けられたという話を思い出して、そんなもん泣くに決まってるじゃん、みたいな。
あと物語という意味では、アイマスはキャラクターとキャストの向き合い方として、一緒にステージに立つだとか、キャラクターが背中を押してくれたという言い方をする人が多くて、そういう距離感の取り方だとか、キャラクターを大事にしていくところがこのシリーズらしい魅力なのだなと思いました。


なので、アイマス系だとあまりキャラクター=キャストみたいなイメージは持っていなかったのです。持っていなかったのですが、今回の「未来飛行」がね、本当にね、凄かった。
春日未来役の山崎はるかという人はミリオンのセンターでアイマスでいう「赤」で、つまり中心になる人で、それだけに気負いすぎてる様にも見えていて。LTHでの少し先に進んだ春日未来が歌う「未来飛行」という新曲をうまく物にできなくて悩んでいるという話を見た時も、それはなんとなく分かるような気はしました。一日目のセトリがころあずの「Catch my dream」で終わって、あれこれ明日のソロ・ユニットのオーラス「未来飛行」なんじゃね? と思った時は大丈夫かなあとも感じて、2日目後半で1日目と出る順番が変わって本当にこれラストだと思って、でも出てきた瞬間そんな心配は吹っ飛んだというか、そういう次元にいなかったというか。
もうね。未来だった。あそこにいたのは間違いなく春日未来だった。ミリオンのセンターで、「赤」の系譜で、未来だった。LVで見ていたので顔がアップになったりもするのですが、歌っている彼女はどうしても未来にしか見えなくて、一瞬現実感が飛んで足場が崩れるような感覚すらありました。何かちょっと神がかったようなパフォーマンスで、これだけ色々と素晴らしかったライブの中でも文句なしのベストアクトだったと思います。凄かった。


それから、2日目「Sentimental Venus」での機材トラブル。少し前からバックの音はズレたり、飛んだりしていてヤバいんじゃないかとは思ったのですが、ラスサビの直前で完全に落ちるのはやっちまった感が強くて、機材の再起動って結構かかるんじゃ? そもそも動くの? みたいなのが脳裏をよぎったのです。
ただそこから、アカペラで歌い続けた3人とそれを後押しするように大合唱で後押しした観客。ありがとうではけていった後の、白けてもおかしくない空白の時間をコールとUOで繋いでいった観客という、出来すぎなくらいの奇跡が待っていて。
キャストも観客であるPにも作品を愛していこう、作っていこうという背景があって生まれた、トラブルを推進力にしてドラマとなるアイマスすぎるほどアイマスらしい出来事が、まさか実際のライブで起きるというのは、本当に奇跡だとしか言えないでしょうそれ、っていう。もちろん、起こしていはいけないトラブルで、きちんと対策はとってもらいたいと思いますが。
それから最後の挨拶で、対応したスタッフに、そして観客席のPに感謝を伝えたゆい㌧とナンスには成長を見ました。もう自分のことで精一杯な訳じゃないんだなと。


そんな感じで他にも諸々あるのですが、あまりに長くなりそうなので箇条書きで。
・1日目、Cブロックの一番端っこで良い席ではないと思っていたのですが、トロッコの登場により突然の神席に。目の前を何度も通るし、ちょうど曲がるところで止まるしで超良かったです。
・そんなこっちゃで「夢色トレイン」が目の前に止まったんですが、満面の笑顔のもちょがちょっと可愛すぎてやばくないですかあれ。あともちょは2日目の最後の「Thank you」でちょっと涙ぐんでいたのがやばい。
天空橋様! ということで鳥肌モノだったのが一日目の「Maria Trap」。大人しいイメージがあった小岩井さんあんなパフォーマンスできるんだとびっくりしました。そしてMCでの涙。ちょっと騎士団入ってくる。
・ユニット曲では「Shooting Stars」の完成度が。すげえかっけーとぼーっと見てしまうような。それから「ジレるハートに火をつけて」のゆきよさんとうえしゃまが素晴らしかったです。うえしゃまはミスってるところも多かったけど、この人すごいポテンシャルあるんじゃ……となるところが多かったので今後に期待。ど天然MCは相変わらずで、回し役だった2日目のみ登場組MCで盛大に事故ってましたが。あと「STANDING ALIVE」と「HOME, SWEET FRIENDSHIP」は本当に曲が好きで……。
・あと「Blue Symphony」は、9thのミンゴスを思い出すと今回のこれは返歌になるわけで、ちょっとね、もうね。
・2日目のみ出演ソロゾーンの強さ。ギター弾きながらの愛美「プラリネ」で分かっていたけど泣いた。そしてその余韻にまったく負けないたかみなさんの「dear...」もさりげにとんでもないパフォーマンスでした。
・レギュラー組はさすがというか、こんなにできたの!? っていう成長を見せつけてくれてました。ゆい㌧の新たな魅力が炸裂していた「Super Lover」にMachico「Believe my change!」のパフォーマンスも度肝を抜くレベルだったし、完調のころあずの歌はやはり半端ないと思わせる「Precious Grain」ありの、それで最後の「未来飛行」だという。