アイドルマスター ミリオンライブ! 2 / バンダイナムコエンターテインメント・門司雪

ミリオンのコミカライズ2巻は、ミリオンの赤と青、未来と静香の物語。
自分たちで作る自分たちのライブを始めたばかりのこの作品のミリオンの子たちは、もちろん765ASよりも、そしてもしかしたらシンデレラの子たちよりも、プロであってもプロらしさというものからはまだ距離がある、駆け出したばかりの等身大の子たちとして描かれていくのかなと思った一冊。もうこの未来と静香の関係がね!
自分の代わりにステージに立った未来。父親との約束から残された時間と焦り。アイドルへの想い。真面目すぎるくらい真面目な静香と、彼女に対して純粋に好意を向けてくる真っ直ぐな未来。お互いの抱えているものも、性格も、全然違うから簡単には分かり合えなくて、すれ違うこともあるけれど。でも、二人の想いはステージに向かって、そこで繋がる。アイドルだから。
泣いて笑って青春して、そして何より歌って踊る、かけがえのない仲間で一番のライバルな二人の関係がここから始まるのだと、そんな予感を感じさせてくれる一冊でした。そしてこんなもの読んだら、『Catch my dream』(LTHの最上静香曲)が冷静に聞けなくなるじゃないですか!
あとは時限式ジョーカーみたいな杏奈がやっぱり好きだなあというのと、このみさんマジなにしてるんすかっていうのが印象的。次の巻は翼の物語ということで、これも期待しています。あと、遠慮なさらずにロコに出番をくださってもいいのですよ……?