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Wizard's Soul ~恋の聖戦~ 4 / 秋★枝

感想 ☆☆☆☆ マンガ

完結。
父親の借金となくなった母親が残したある意味トラウマのようなものを背負って、全てを切り捨てて大会へと挑んだまなかでしたが、身を切るようなその道の先に待っていたのは自分のプレイスタイルを認めてくれる戦友たちの存在と、それでも好きだと思えたWSというゲーム自体で。重すぎるものに縛られて視野が狭まって自分を追い詰めていた彼女は格好良くて魅力的ではありましたが、それでもこうやって救われてくれるととても胸にくるものがありました。
自分を殺していたクラスで異質だった子が、新しい世界を知って仲間を得て自分を認めることができる、こういう王道な話に私はめっちゃ弱いのでもうね! 踏み出してみればなんだそんなことと言うようなものであっても、だってまだ中学生なのだから、世界が広がれば軽率に救われちゃっていいのですよ。
打ち切りでの終了ということで、母親の記憶との決着だとか、そもそも借金こさえてきた父親との話とか、待ち続けるばかりになった櫻井くんだとか、色々と消化不良な要素はあります。まなかの話だってまだまだ深くしていけるところはあったと思うので残念なのですが、それでも最低限きっちりまなかの物語としては描き切ってくれて良かったです。
まあ、作品オリジナルのTCGでそのゲームの中身はわからない割に、TCGの基礎知識とか戦法みたいなものは踏まえないと展開についていけなくて、キャラクターの心理を追っていくだけじゃなくて意外と説明部分が多くなっちゃうとくると、なかなかやろうとしていることのハードルが高い、難しい作品ではあったかなあと。