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THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 -Power of Smile- 11/28・29 @幕張メッセ展示場

デレマス単独史上最大規模の1万7千人を集めての2daysライブは、今年始まったアニメから続く流れの集大成。アニメでシンデレラガールズへと成長していったアイドルたちの物語のその先が、4周年を積み重ねてきたシンデレラガールズたちの物語とまさにここで一つになった、そういうライブだったのだなと思います。アニメとゲームは別の世界、ではなくてアニメも包含したシンデレラガールズへ。そのことを、初日開幕からの「お願い!シンデレラ」。そして個人/ユニット曲の頭に小日向美穂島村卯月と並んで歌う「S(mile)ing!」で、どんな言葉より雄弁に見せつけられたなあと。そしてその1日目があるからこそ、アニメの展開を踏襲しながらもっと先に進んだ彼女たちの姿がある2日目の最終セクションが、一層特別なものとして際立つ構成もお見事でした。素敵なライブだったと思うと同時に、これでまた次に進めると思えたことも含めて、総決算という意味合いの強いライブだったように感じます。

そんな感じでとても意味のあるライブだったとは思うのですが、ただこういう姿が見えることが大事なタイプのライブで、フラットな会場に1万7千人を入れるのはちょっと無理があるのではないかと……。センターステージにとにかく後方で縦横無尽に走っていた馬車(トロッコ)となんとかしようという気概は感じましたが、せめて次は横アリやたまアリのようにスタンドのある会場でできると良いなと思いました。あと、これも出演者数が21名にもなれば難しい話だとは思いますが、音響のスイッチング、もう少し頑張ってほしいなと。

ライブ的には、シンデレラガールズらしいバラエティ路線を進めつつ決めるところはきっちり決める、「Power of Smile」の冠に恥じない、笑顔にあふれたライブだったと思います。それから、ライブにおいて本人としてではなくて、役者としてキャラクターを演じるということを見せつけられるライブであるなと思いました。本当に色々と言いたいことはあるので、細かい話は以下箇条書きで。


・長くなりそうなのでよろしくお願いしますとディレ1が散々言っていたライブの開幕から、武内Pの突撃レポートに15分近い時間を割くこの構成がシンデレラガールズが大事にするものを如実に示しているのではないかと思いました。二日目はまりえっPであなた今日出番無いでしょなんでいるのっていう。

・「気持ちいいよね 一等賞!」の曲入り前にペンギンズ松嵜投手からサヨナラホームランを打つ杜野選手の姿があって爆笑。2日通して全体的にこの種の小ネタ・小芝居が多くて、シリアスな中にも笑いありのシンデレラ一門でした。曲の方は思った通りにコールが最高に楽しいのと、杜野まこが曲からMCから完全にユッキでしか無いというの凄かったです。あんなに素でそのままの人も中々いないというか、はまり役とはこういうことかと。

シンデレラガールズはもちろん歌が上手い人たちを集めたものでは無いのですが、その中にあって松田颯水の歌唱力はやっぱり飛び抜けてるなあというのが印象的。「毒茸伝説」はもちろん「-LEGNE-」でもいかんなく。

ダンサーと共にジュリ扇を持ってお立ち台(センターステージ)で歌い踊った「Can’t stop!!」が最高に楽しかったです。ラストの「逮捕しちゃうぞ」がまた。

・2番のAメロからほとんど叫んでいるようだった1日目の「メルヘンデビュー」、そして何故か存在していた二日目冒頭の突撃インタビュー、そしてみんな絶対来ると思っていたシークレットでの「Wonder goes on!!」。涙涙の流れを一瞬で笑いに変えていった2日目最後のMC。安定感と常に全力感。三宅麻理恵というか安部菜々の生き様ここにありという感じで感服しました。ウサミン星人は無敵だった。

・new generations1日目の「ミツボシ☆☆★」はもうあんなの泣くでしょって。この曲を、あの3人で。アニメの彼女たちのその先にある曲としてももちろん、コミック版ではニュージェネ3人で歌った特別な曲なんですよあれ……。

・1日目の「Memories」2日目の「-LEGNE-」と福原綾香青木瑠璃子がガチで蒼い歌を歌っている同じ馬車で、青リウムをガチで振る原紗友里がちょっと面白すぎて会場が笑いに包まれる事象が発生。ちなみに通りかかったC.I.号で大空直美がキレキレの中二ムーブをしていたことも報告しておきます。というかCandy Island馬車はいつ見ても芸人魂に溢れすぎてた。

・「ショコラ・ティアラ」の後奏で大坪プロが「みんないっしょにー」と煽ってから「運動! 運動! つまみぐい!!」コールが聞こえてきた時はどうしようかと思いましたね!! あと二日目のフレデリカ曲で出てきてパンを食べてたのもどうしようかと思いましたね!!

立花理香五十嵐裕美での「あいくるしい」がただただ素晴らしくて聞き入っていました。次は牧野由依のオリジナルでも聞きたいなあと。

・「つぼみ」が完全に本田未央の曲になっていたというか、複数人で歌う曲なのですが、センターステージ中央の一段高いところに上がっていく原紗友里がさっきまでサイリウムを振っていた人とは別人のような表情をしていて、ああこの人は未央なんだなあと。

・ステージが見えない代わりに、天井のガラスの部分にPたちの振っているサイリウムの様子が反射して見える場所にいたのですが、「夕映えプレゼント」で「夢みたいに綺麗で泣けちゃうな」と謳われた瞬間その光景に4年間の思い出が重なってちょっと涙が。

・「ラヴィアンローズ」もその後の各MCでも照井春佳という人がどれだけ櫻井桃華というキャラクターを大事にしているのかが伝わってきて良かったです。

・「青の一番星」は純粋にとても盛り上がる曲でこれも良かったなあと。

木村夏樹の「Rockin' Emotion」からの多田李衣菜の「Twilight Sky」。今回のトワスカ、青木瑠璃子史上ベストパフォーマンスでした。本当に良かった。こんなにできるようになったんだっていうのと、最後のMCで感極まった様子にだりなつはやっぱり特別なんだなあと。

・「Nocturne」すごく好きな曲で、でも誰に安定感のある東山奈央の相方としてあの早見沙織の代わりができるのかと思っていたのです。初出演の飯田友子が見事にやってのけてびっくりした。そしてカッコ良かった……。

・今回の2daysで何が凄かったって2日目最終セクションを他においてないでしょうという。プロジェクトクローネとして始まり「Absolute Nine」「Hotel Moonside」「in fact」「Trancing Pulse」。美城常務についていきますって思いました。

・EDM曲の「Hotel Moonside」。ライブ用のイントロでダンサーさんの本気が見れて、そこから出てきた飯田友子のパフォーマンスが素晴らしかった。凛とした声と佇まい、あどけなさの残る色気。ああ、奏だってなりました。「1.2,kiss,kiss」の破壊力たるや。これから舞台を踏んで貫禄がついてくれば、これはちょっと特別な曲になるんじゃないかなあと思います。

・そしてその全部持って行かれたような空気を、センターステージにたった一人、このバラードで引き込んだ「in fact」。佐藤亜美菜、ありすの声のままこんなに歌えるのかとそれまででも思っていたのですが、曲終わりにかけて感情をこらえるように震える声まで含めて、完全に橘ありすでした。凄かった。

・「Trancing Pulse」は誰が北条加蓮の代わりをするのかというところからの「二人だ!!!」っていうところが全て。これが正解なんだって。客席の悲鳴とも完成ともどよめきとも付かないあの反応、渕上舞の不在を埋めるように力強かった歌も、次の3人のトライアドプリムスへの布石なのでしょう。

原紗友里をセンターにおいた「つぼみ」。福原綾香原紗友里ふたりでの「心もよう」。「約束だよ 待ってるよ」で二人の間に上がってくる笑顔の大橋彩香。わかっていたしピンクを握りしめて待っていたのですが、アニメをなぞるように演じられるアニメのその先にちょっともうなんかよくわからなかったですよねあれ。そしてnew generationsの現在地を示すような満を持しての「流れ星キセキ」。「三つそろって 流星になって」でああああとなるところから、二人とタッチを交わしてのソロ。笑顔のアイドル、シンデレラガールズ島村卯月の「S(mile)ing!」でとどめを刺されました。

・「M@GIC」が本当にあのアニメを経た彼女たちの曲になっていて良かったです。「本当の魔法は胸の真ん中光ってる」が答えっていう。

・2日目のMCは感極まったのか、初登場組からメインでやってきた人までだだ泣きだったのですが、その中で最後まで一部の隙もなく赤城みりあであった黒沢ともよの完成度たるや。そこまでも、歌に踊りに、仕草(騒ぐ、笑う、走り回る)で、そこであそこまでくるとあのステージに本当に黒沢ともよはいたのか、赤城みりあしかいなかったのではないか? というレベルでした。これが子役から積み重ねた役者の凄みかと。

・そしてMCのラスト、直前の福原綾香が号泣していた後を受けて、大橋彩香のまるでいつもと変わらないように笑顔で振る舞うMCとシンデレラガールズ代表としての感謝の言葉に、この子がセンターだし、この子しかありえないんだと思いました。喋っている間、ちょっと危なそうというか、やっぱりいつも通りではなかったのですが、それでも最後までやりきったところに、彼女がシンデレラガールズで背負っているものの一端を垣間見たなと。