岸田教団&THE明星ロケッツ 全国ワンマンツアー2016 FINAL 〜はじめてのおそと〜 7/23@日比谷野音

会場についてまず「凄い! 野音が埋まっている! 人気バンドみたいだ!!」とか「公演前に捌けないほどグッズ売り場に人が並んでいる! 人気バンドみたいだ!!」とか思っていました。人気バンドだぞ岸田教団。
そしてライブの方は暑すぎず雨も降らず気持ち良い気候だった外の開放感も相まって最高に楽しかったです。というかこれまで何度も岸田教団のライブは見てきた中でも疑いなく最高のライブでした。
なんというか、これまでの岸田教団ってどちらかというと楽曲を作りこむことに力を注ぐ人たちが時折じゃあライブでもやりますかとライブをしているようなイメージで。どこかおまけ的な要素というか、お遊び的な緩さというかがあったように思うのです。もちろんそれはそれで楽しかったので毎度足を運んでいたのですが。
でも今回はそういう緩さを全く感じなかったというか、野音を満員にするプロのバンドのライブだ! っていう空気があって。それはもう歌も演奏もパフォーマンスもこんなに安定している岸田教団初めて見るぞと思ったくらいで。1曲目からあれこれ違うぞと思って、めっちゃ好きな『セブンスワールド』が来て後はもうスロットル踏みっぱなしでひたすらに最高でした。
そしてichigoさんのMCでの「武道館に立ちたい」ですよ。この人たちからそういう言葉が出てくるなんて正直全然思っていなくて、そういう変化がこのライブと共にあって、このパフォーマンスがあるんだと思ったらちょっとグッと来るものがありました。今までで一番大きい特別な会場で、一つバンドとしてのステージが変わった瞬間に立ち会えた気がして、岸田教団のライブにこういう気持ちになる日が来るとは思ってもみませんでした。あれです。ただただエモかった。
このライブを見てしまうと、武道館、見たいなあと。そこまで連れて行って欲しいし、そこまで追いかけて行きたいなあと思いました。これからが楽しみです。