東京レイヴンズ EX4 / あざの耕平

ブルーレイ特典だった大友と鈴鹿の話に、十二神将たちそれぞれの掌編を加えた短編集。
鈴鹿の話である「lost-girl with cat」は本当に好きで鈴鹿の魅力がよく出た話だったと思うので、こうやって短編集に収録されて良かったです。そして大友の話も片足を失った黒子時代の最後、最初の芦屋道満戦というまた美味しい話を特典につけていたのだなあと。
他の十二神将たちの物語も掌編ながらそれぞれの個性や魅力がきっちり出ていて、本編ではメインどころには来ない彼ら彼女らですが、それぞれに主役級のポテンシャルを持っているのだなと思いました。本編だけでも今大変なことになっているところではありますが、こんなものを読まされたら、十二神将のスピンオフももっと書いてくれないかな、でも本編の続きも早く読みたいなと贅沢な希望を抱きたくなるゆな一冊でした。良いものだった。