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恋は光 5 / 秋★枝

感想 ☆☆☆☆☆ マンガ

恋は光 5 (ヤングジャンプコミックス)

恋は光 5 (ヤングジャンプコミックス)

ずっと愛おしくも何だか面倒くさい人たちだなあとこの恋模様を見ていたのですけど、ここにきてぐっと踏み込んできたというか、核心に迫ってきたという感じ。なるほどあの迂遠さは、恋をテーマにずっと置きながら誰もその中心に触れようとしなかったからなんだろうなあと。
それがこの巻では、宿木さんの恋愛テクニックだとか、北代さんの処世術だとか、東雲さんの理屈が先行するところとか、そういうそれぞれが作っていた壁が破れたり破ったりして、そこに触れようとしているという感じがありました。そうなってくるとやっぱり一気に感情が流れていく訳でそれが凄い。宿木さんの西条に本気であるが故に手練手管でどうにもできなくなっていく行き詰まり方とか、いやなんかもう秋★枝作品やっぱり良いなあと思いました。あと北代さんが相変わらず切ない。「私じゃダメかい?」ってどれだけの覚悟があったのかと! それなのに!
そして、もうひとりの光が見える人として登場した女子高生の方はなんだか別の百合マンガが始まっていてこちらも目が離せない展開に。母からの一方的で過剰な愛情が嫌になっていた彼女は、人気があるけど好きになられても他人に興味ないという先輩に余計に惹かれていきという話なのですが、そんな彼女が先輩に向ける愛がまさに無償の悪意ない重い愛情で、それって母親に向けられてるのと同種だよ……! っていう。
そんなこんなでクライマックスが近づいてきている感じの杜が上がり方をしてきた巻。それぞれの恋模様に、どうも無償の愛っぽいものの感じのしてきた光の謎も含め、続きが楽しみです。