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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

感想


「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告 希望編


「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告 フォース編

 

STAR WARSのEP4直前、デス・スターの設計書を帝国軍から盗み出した人々の物語という、EP4のOPで文字が流れていく中で語られた出来事を一本の映画にしたスピンオフ作品。つまり正式なナンバリングではなく、多分に二次創作的なところのある作品なのですが、それがSTAR WARSオタクな監督に最高にハマった感があります。

もうとにかくオレの考えた最高のSTAR WARS感が半端ないです。細部まで本当に好きなんだなあというのが伝わってくるこの感じ。監督やスタッフの中にあるSTAR WARSかくあるべしみたいな熱量が迸ってて、うん、そういうの大好きだよって。私はSTAR WARS好きだけどそこまで詳しい訳ではないですが、それでも「それな!!」みたいなところがたくさんあって素晴らしかったです。しかしギャレス・エドワーズゴジラもそうだったし、いつも溢れ出る愛で映画を撮る監督なのだろうか……。

物語としては反乱軍という組織自体が、決して理想を掲げる美しいものではなく、それ自体アンドーのやっていたような暗部を抱えたものなんだということが描かれたのが面白かったです。あと、ジンの証言は観客目線では真実なんだけれど信じるに値する根拠がなさすぎて、そりゃあ合議制を取ろうとする反乱軍は動けないよなとか。

結局、ジンと彼女を信じると決めた人たちが独断専行で動き、それによってこの先の帝国崩壊に繋がっていったというサーガの歴史になる訳ですが、理由もやり方も滅茶苦茶で、でもそうでもしないと何も打開はされなかったという。一人の英雄が勝手を通すというのなら、じゃあそれはパルパティーンのやり方とどこが違うのか、思想の問題か、みたいなところは思ったり。

あと、この作品EP4の頭でレイアが置かれた状況を考えればローグ・ワンの面々が最終的にどうなるのかは最初から分かっているタイプの映画なんですよ。素晴らしい戦果と彼らを待つ結末。分かっていてそこに向かって収束していくこの感じがですね、バラバラの境遇から一つのチームにまとまっていった彼らの姿ともリンクして最高に好きです。父親デス・スターを開発した彼女の最後がああなるっていうのもまた大きな因果を感じてこう。

そしてラストのシーン、そこで! その人に! その台詞を言わせる!! っていう。彼らがまさしく命を賭して繋いだ希望、EP4を次に観たら全然見え方が変わりますし、観たくなる作品だと思いました。

しかしこうデス・スターなんであんな大きな弱点あるんだよという突っ込みどころに明確に物語上の理由を与えながら、帝国の研究所とか機密保管庫とか大事な拠点簡単に襲われすぎ! とか都合のいいところにスイッチありすぎ! みたいな(恐らく設定上の理屈はあるだろう)突っ込みどころをばら撒いていくのSTAR WARSだなあと。