恋は光 7 / 秋★枝

 

恋は光 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
 

 完結、ということはつまり恋の行方にも結論が出るわけで。

もう本当に面倒くさい奴らだな! と思いながら読み続けた恋物語ですが、紆余曲折回り道をしながら辿り着いたところは、「恋」のお話なんだからもう最初からそれしかなかったんじゃないかと、それを確認して踏み出すための道だったのだなという感じ。でもこのぐるぐる回って考えすぎる人たちの恋模様、本当に面白かったし、みんないいキャラしていたなあと思います。

そして、愛情を「本能」と「学習」の2つに分けて、西条のみていた光が何だったのかに繋げる結論もこの作品らしいとは思います。ただ、でも、やっぱり北代さんに、幸せになって欲しかった……。恋には遅すぎたとしても、学習の愛情であっても、それが2人の積み重ねてきた無二のものなのだからいいじゃないかと。

でもまあ性格の悪いことを言えば、恋とは何かしらを経て、そしていつか光らなくなった時に、彼が帰ってくるのは北代さんの隣だと信じています。それはまた逆も然りで、遅くなったとしても最後には隣り合っている2人なのだと。やっぱりああいう関係が、少しずつ形を変えながらでも続いていくという幻想は、見させて欲しいなあと思うのです。