てるみな 3 / kashmir

 

てるみな 3

てるみな 3

 

 猫耳幼女と鉄道と異界。現実に存在する場所や路線と、不条理が支配する幻想の領域がシームレスに繋がるこの読み心地。唐突に始まって条理を外れたままに終わり、そしてまた全く別の場所から次の話が始まる感じ、まさに現実を一枚めくったところにある異界というか、垣間見た悪夢の世界のようで、相変わらず大変に好みです。人気があったのかどうなのかは分かりませんが、Neuとして続いて3巻が出て嬉しい限り。

そしてここにきてちょっとずつ幻想に侵食されているというか、最早ホラーみたいな話が増えているような印象。ただ、これは無いだろうと思ったものが、調べてみたら実際にモデルがあったりするので油断ならないというか、出てくるものをちょいちょい調べながら読んでいると意外と勉強になるのではという気もしました。