少女☆歌劇 レヴュースタァライト 2ndスタァライブ”Starry Desert” 12/22 @ パシフィコ横浜

 

 ライブならまあ舞台とは違ってそんなに身構えないでも大丈夫と思って挑んだら、アニメレヴュー曲10曲連続、セリフ+殺陣あり、背景にアニメ映像という、舞台によるアニメの完全な再演をくらって大変なことになりました。ライブ後半でこれが始まってから終わるまでただ呆然としてた……。キャストが声優と舞台役者を兼ねてキャラクターを表現する2層展開式だからできる、まさにこの作品の真骨頂でした。

とにかくアニメ好きだったんですよ、スタァライト。ブルーレイ買うくらいには。で、そのアニメの一番美味しいところは間違いなくレヴューのバトルな訳で、それが演じているキャストによって目の前で具現化されていくこの感じ。編集されたアニメ映像と演技と歌と舞台演出が補完しあって、もう一度あのスタァライトが演じられていく感じ、本当に良いものを見せてもらったなと思います。アニメで知っているセリフも歌も、目の前で演じられるから更に突き刺さるんですよね、本当に。

レヴュー曲はどれも凄かったですけど、中でも「誇りと奢り」の天堂真矢はまさに別格でした。歌唱と立ち振舞に圧がある。ラストのサビでさらに一段階上がる気迫、そして鋭い動きで華恋の剣を弾き飛ばして、音に合わせたステップでセンターに立っての「ポジションゼロ! This is 天堂真矢」までの完璧さ、あまりに格好が良かった。ともすれば面白くなってしまうところに、圧倒的な格で説得力をもたせた富田麻帆の演技が凄すぎました。あとほぼ全曲出番のあった小山百代の頑張りとパフォーマンスも凄かったですし、三森すずこはやはり只者ではないと思わさせられる「RE CREATE」と「スタァライト」も凄かった……。それから約束タワーブリッジの演出もね、本当にね。

ライブの方も、ミュージカルをやっているキャストだけあって、歌って踊ってそして演技ができる。キャラクターとしてライブができるということが強みなんだなと感じて良かったです。見ていて安心して幸福な気分になれる、シンプルに完成度の高いよくできたショーだなと。曲的には演劇的な演出が入ってくる「劇場のゴースト」が大変良かった。そうだよな、私サンホラ好きなんだからそもそも嫌いな訳ないんだよなこういうの……って。

あと、ここまで特に誰推しというのがキャラにもキャストにも無かった九九組ですが、舞台、ライブと見てきて、私は岩田陽葵が割と好きだな? という気がしてきたので沼が危ない。(ブロマイドは買った)