【感想】大人のための「世界史」ゼミ / 鈴木董

 

大人のための「世界史」ゼミ

大人のための「世界史」ゼミ

 

 FGOのアニメを見ながら、バビロニアっていつの時代のどこだ……? となる己の無知が突きつけられたので、とっつきやすくて世界史の大きな流れがわかりそうな本をと読んでみました。

世界史というか歴史地理全般を学生時代ずっと避けていて、何が嫌いって細かい地名人名年代を覚えるのが大嫌いだったのですが、この本は帯にもある通り細かい知識を覚えるためではなく、大きな流れを考えるためのもので読みやすいです。そして人類史面白いなあと。「文字」を切り口に、人類の誕生から現代までを駆け抜けるのですが、次々を現れる文明やその背景、広がりや衰退を追いかけていくと本当にダイナミックなのだなと思います。

歴史、特に世界史に関しては選択科目で選ばなかったのもあって勉強した記憶がほぼなくて、完全にLv1なので何を読んでも新しく、そんなことも知らなかったのかということばかり。え、メソポタミアってアジアにあったの?? とかモンゴル帝国そんなでかかったの?? とか、「聖戦のイベリア」を聞いてなんでイベリア半島イスラムがいたのだろうと思ってた謎とか、ボードゲーム「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」が何を模したものだったのかとか、読むほど自分の無知と、歴史というものが創作物の下敷きになってきたかを痛感する一冊。面白かったです。