…じゃないかなとそんなふうに思いました。そういうことをストレートに描く作家じゃないというのもずっと読んできて知っているからこそ。 私のように、戯言シリーズに、きみとぼくシリーズに、ああいう感覚を持った物語に惹かれてのめり込んできた人たちにとって、時間を置いた今、ここにそういうメッセージがあるというのは、やはり感慨深いものではあると思うのです。そういう意味で、これは10年かからなければ書けない作品であり、同時に10年間壊れた世界を生きてきた読者のための作品であるとも思うのでした。

…羽川の話は西尾維新は戯言後期からブレないなーと思いました。そして阿良々木さんが変態という名の紳士過ぎた……。読了日：07月31日 著者：西尾 維新羽月莉音の帝国 3 (ガガガ文庫)単にラノベでビジネス小説ではなくて、これは革命の物語。作者は本気だ！読了日：07月28日 著者：至道 流星絶園のテンペスト 2 (ガンガンコミックス)一つ大きな仕掛けが明らかになって盤面の見え方は変わったわけですが、城平作品なんだからこのままで終わるはずはなく。まだ不確定要素が多数ある以上、この先ど…

…維新らしいというか、戯言シリーズでたどり着いた出口から西尾維新という作家はブレていないんだろうなと思うような話。阿良々木暦と羽川翼。取り返しなんてとっくにつかなくなった、人間離れしてしまった二人が、それでも生きていくための物語。ただ、自分で全てを背負いこんで内向きに壊れていくのがヒロインで、それを引き止めるのが主人公というところに少し変化があるのかなという気も。 羽川翼の異常性については今までも折に触れて語られていたことではありますが、こうやって改めて描かれるとそれを痛感させ…

…零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)裏クビシメロマンチスト。初期戯言っぽい雰囲気が懐かしかったです。そして4冊で1つの人識の物語だったんだろうなぁと思いました。読了日：04月11日 著者：西尾 維新零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)凄い面白かった！ 斜めから入って斜めから出ていくようで、それでもそれぞれにそれぞれの家族の物語でした。そして伊織ちゃんは戯言シリーズと合わせても一番好きなキャラかも。読了日：04月11日 著者：西尾 維新零…

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,竹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/03/25メディア: 新書購入: 10人 クリック: 265回この商品を含むブログ (120件) を見るクビシメロマンチストの逆サイド、いーちゃんの事件の裏にあった零崎人識による連続殺人事件について。 クビシメロマンチストでは、登場するだけ登場して投げっぱなしに近いまま終了した人識のについての物語。色々なキャラクターの前に表われ、その目線から描かれる人識の…

…れでも家族の物語。 戯言シリーズ終了後の時系列で語られるのは、零崎一賊全滅後、生き残った人識と新たに零崎となった無桐伊織の兄妹の物語。そして同時に語られるのは、石凪萌太と闇口崩子という兄妹、そして闇口憑依と六何我樹丸という親子までを含めた、家族の物語でした。 石凪萌太からの依頼を果たすため、闇口衆の拠点にして、萌太、崩子の兄妹が育った島である大厄島に乗り込んだ哀川潤。そんな潤に無理やり協力させられた人識と伊織に、拉致されてきた崩子。そこで彼らが出会う崩子の母である闇口憑依と、…

…きに等しいのですが、戯言シリーズ、人間シリーズで西尾維新が築いてきたキャラクター、設定、世界観の魅力、そして異能バトルを描く時の西尾維新という作家の斜め上な才能を改めて見せつけられるような小説になっていました。 「闘わずして勝つ」呪い名とのバトルは、殺し名の人識とは予め噛み合わないことが決まっているため、最初から最後まですべて変化球。冷静に考えればそんなバカなと言いたくなるような無茶な設定を強引に通し、それをへ理屈の説得力で納得させてしまうのはさすがとしか言えません。 言葉遊…

…ニュースだけでも。 西尾維新初心者にもオススメの「化物語」がアニメ化っぽい - 平和の温故知新＠はてな 西尾維新の「化物語」がアニメ化らしいです。確かに戯言シリーズよりはずっとビジュアルイメージは湧くし、「きみとぼくの壊れた世界」なんて小説だからこそ面白いものではあると思うので選択的には正しい気がしますが、それにしたって西尾作品のアニメ化というのはちょっと想像がつかない感じ。 とりあえず肝であるキャラクター同士の掛け合いをどれだけテンポ良く再現できるかが鍵になるのかなぁとか。

Story Sellerを買ってきてあとで読もうと積んでいたら、父（伊坂ファン）もStory Sellerを買ってきて、今現在家には2冊のStory Sellerがあります。なんだろうこの悔しい気分は。 西尾維新文庫をさんざん迷った末購入。解説とかもついてないので悩んだのですが、戯言シリーズは友人借りていたので、歯抜けにしか持っていないのです。たぶんクビツリ、サイコロロ、ヒトクイの4冊がないはず。まぁ、買っても再読する気は今のところないのですが！

…零崎一賊の壊滅まで、戯言シリーズで触れられながら描かれなかった出来事が、あくまで一部分ながら語られるのがシリーズのファンとしては嬉しかったです。 そして曲識の話からは外れますが、「クラッシュクラシックの面会」の人識と伊織の二人が良すぎでした。生意気な男の子とちょっとお姉さんな女の子の逃避行とか、一体どこまで私のツボなのかと。なんだかんだ言いながら伊織を気にかけるツンデレな人識と、辛い状況に置かれながらも余裕の態度で人識をからかってみせる伊織の関係にニヤニヤ。伊織のラストでのつ…

…(238件) を見る戯言シリーズファンアイテム。 戯言シリーズの世界設定で、殺し名の零崎一賊を主役に据えたシリーズ。いーちゃんの物語という頚木を取り払って、裏世界の人外バトルを前面に押し出したつくりになっています。舞台は戯言の何年か前で、子荻vs零崎一賊という何度か語られていた戦い。玉藻や遊馬、人識や圧倒的な変態さを見せ付ける双識が出てくるのはもちろんのこと、ファンサービスなのでしょうがあんな人やらこんな人やら本当に大盤振る舞いの総出演です。あの兄妹の家族関係がちょっと分かっ…

…う内容で、この会話が戯言風味で西尾色全開。結構原作の世界観をを壊しているような気がします。先の2話でこの本は原作が好きで読む人間が楽しめるようなものかと思わせておいて、この話はないんじゃないかなぁというのが正直な印象。この印象を持ったのは、四月一日と化町の掛け合いが全く楽しめなかったというのがあるかもしれません。この人の書く戯言はハマれば面白いのですが、今回のようにハマらないとひたすら鬱陶しいのだなと実感しました。私自身が西尾維新という作家をどう捉えるかを、少し考え直した方が…

本屋に寄ったら二冊ともあったので、思わず買ってしまいました。西尾維新の話です。 戯言シリーズで価格+αのものを読ませてくれたと思っているので、別にちょっと高いくらい良いじゃないかという謎理論が私の中で生まれたのです。DEATH NOTEの方から読んでいますが、結構面白いです。

…(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,take出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/08メディア: 新書購入: 3人 クリック: 118回この商品を含むブログ (507件) を見るいーちゃんの物語としてきっちり完結したなぁという感慨。今の年齢で読めてよかった作品です。海の底作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/06メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 115回この商品を含むブログ (235件) を…

…ゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,竹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/07メディア: 新書購入: 4人 クリック: 52回この商品を含むブログ (186件) を見る戯言シリーズ用語集。あるいは辞典。ファンアイテム。 ファンサービスにしてある種西尾維新の自己満足でもあるという印象です。それにしたってこのボリュームの辞典を著者自らが書き下ろすってすごい。かなりグダグダな文章は、ブログとかチラシの裏とかそういう感じ。です…

戯言。サークルでカラオケ。常軌を逸した最低で楽しいカラオケでした。 気が付いたら声優・アニメ・ゲーム縛りがかかってる不思議。 ハッピー☆マテリアルだったらみんなで大合唱できる不思議。 締めが天罰→巫女みこナースであった不思議。 オタクサークルってそういうものか。 それでいいのだろうか。 アフタヌーンを立ち読みしたら、げんしけんがとんでもないことになっていました。いや、これはないでしょう。でもありそうな気もします。 そして植芝理一の謎の彼女Xが次号より連載開始。気にはなりながら…

…しいです。西尾維新は戯言が終わっても色々ある模様。とりあえず人間ノックと不気味で素朴な囲われた世界はチェックしたいです。 まぁそんなことは綾辻行人がローゼンメイデンにはまって、PEACH-PITの原作もそろえて、ALI PROJECTにもはまったと書いていた衝撃で飛んでいったのですが。 http://www.nyasoku.com/archives/50334330.html あずまんが大名。あずまんが大王のネタを記憶しているくらいに詳しくて、なおかつ戦国武将を一通り知ってい…

…(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,take出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/08メディア: 新書購入: 3人 クリック: 118回この商品を含むブログ (507件) を見る戯言シリーズ最終巻。いーちゃんの物語としてこれ以上にないフィナーレ。シリーズを読んできてよかったです。 フリッカー式 / 佐藤友哉フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)作者: 佐藤友哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/07/0…

…メントが載ったことにもっと驚きました。あとは電波的な彼女がすごく上に来たなぁという印象。ライトノベルはシリーズ物が多いので、前年から人気を上げたもの、下げたものの比較が出来るところが面白いです。その分毎年に通ったランキングになるような気もしますが。 1位は戯言でインタビューは西尾維新。なかなか面白いです。本は共通言語にはならないかぁ…。 ランキングで気になった本がいくつかあったので読んでみたいと思います。わたしたちの田村くんとか電波的な彼女とかサマー/タイム/トラベラーとか。

…いに書店に行ったら、戯言シリーズのパンフレットが置いてあったので回収。キャラクター紹介から、西尾維新と竹からのメッセージ、いろいろな人からのメッセージと意外と盛りだくさんな内容です。見かけたら回収すると良いかも。それから玖渚のしおりも回収。他の種類はなかったです。 電撃の新刊はトリックスターズLを購入。ボクのセカイをまもるヒトはなんだか合わなさそうな空気を感じ取ったので回避。谷川流はハルヒだけ追っかけてれば私には十分かなぁ。 読売新聞の夕刊に西尾維新の特集みたいなのがあって、…

…(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,take出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/08メディア: 新書購入: 3人 クリック: 118回この商品を含むブログ (507件) を見るすごい。他に言葉も無いです。 今までのキャラクターや伏線を総動員して、いーちゃんの成長物語が描かれているっていうと普通な感じですが、なんかもう色々すごいです。圧倒的。こんな言葉は陳腐でしかありませんが、西尾維新は天才で、戯言シリーズは傑作だと思います。 過剰…

…すらに饒舌な一人称の戯言オンパレード。ビル爆破テロに巻き込まれ、死の淵で生きることとか死ぬこととか重たいことを結構真面目に考えてるような重苦しいはずの展開が、何でこうも薄っぺらくなるのでしょうか。あんまし深く掘り下げてないということもあるのですが、それ以前に主人公の嘘吐き体質が物語をかるーくしているような気がします。ラブコメというもう一つの軸まで最後の最後で外されてしまいますし。そんな感じでやたら軽く楽しく読めました。面白かったです。続きも読みます。 各所で西尾維新に似てる似…

…うな話になってます。戯言遣いが前向きな行動してると少年漫画っぽい。戯言な世界観は随所に散らばってはいるんですが。 いーちゃんの話と「物語」がリンクしつつ、伏線がすごい勢いで回収されています。ついでにまだ伏線をまいている部分もありますけど。世界設定とかいーちゃんの過去とかは結構詳細に語られそうです。見通しがクリアになるにしたがって、全体を包んでたどこかもやっとした感じが抜けてるのが少年漫画っぽさの理由かも。 いーちゃんの話はそのままいーちゃんの人格解体。いろんな場面でいろんなキ…

…西尾維新 もいっちょ戯言シリーズ。殺人発生以降のいーちゃんの心理の揺れっぷりの描写がすごかったです。「いーちゃんは変わらないね」玖渚は言う。の所の友のセリフがすごく好き。 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない / 桜庭一樹 夢も希望も救いも無いライトノベル。むしろライトノベルという砂糖菓子を砕くライトノベル。最初に提示されるバッドエンドへ落ちていくだけなんですが、なんか衝撃的。突き刺さるものが。推定少女も似たような感じですけど、こっちほど露骨ではないです。戦場へ。 涼宮ハルヒの消失 …

…ック / 西尾維新 戯言シリーズ番外編。こういう風にこのキャラ使って書いたら面白いだろって作者が言ってるようでなんかヤなんですが、確かに面白い事は面白いです。ちょっと演出過剰な気もしますけど。りすかのほうはいやな感覚ばかり残るのであんまし。ただ、一定のレベルできっちり面白いものを書くって言うのは、この人すごいと思います。 駒月万紀子 / 舞城王太郎 畳み掛けるような文体。勢いあり。次郎に関してはこれだけじゃなんとも。頭が開いたのにびっくり。こっちの口が開きました。 虹色のダイ…

…247件) を見る「戯言シリーズ−いーちゃん−ミステリ」でできた外伝小説。地の文が一人称じゃないのに驚いてみたり。戯言シリーズからいーちゃんを引いて殺し名を前面に出すとこうなるのかと思うのですが、それにしても完全にリアリティがないです。まぁ、私の感覚の問題なんですが、いーちゃんフィルターを通すと戯言シリーズの突飛な話も精神的にリアリティを持って読めたのですが、これは違う感じ。思考的にも物理的にも別の世界のお話。その分純粋にエンタテイメントとして面白いって気はしますが、戯言の感…

…(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,竹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/11/07メディア: 新書購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (251件) を見るサイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,竹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/11/07メディア: 新書購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (234件) を見るこれは、どうなんだろう。正直あんましあわなか…

…ビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,take出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/08/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 87回この商品を含むブログ (284件) を見るうーん。微妙。前作が衝撃的だっただけに。 この人の作る作品世界に波長が合うのは分かっているのでその意味では楽しめるのですが、とりあえずこの本一冊ではあんまし面白くないかなぁと。戯言シリーズの一冊としてみれば、十分なのかもしれませんが。 話はいーちゃんと哀…

…クル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,take出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/02/07メディア: 新書購入: 7人 クリック: 367回この商品を含むブログ (529件) を見るあーうー。読書経験のめちゃくちゃ浅い私には、この小説の新しさとかよくわからないんですよね。何か書こうとするには結構致命的かも。というか、きみとぼくの壊れた世界を先に読んだので、えらい普通だったという気と、いやこれは変だよという気が半々。 それにしても、知識が…