【ライブ感想】大橋彩香 5th Anniversary Live ~Give Me Five!!!!!~ 9/29 @ パフィフィコ横浜

 

Give Me Five!!!!! 〜Thanks my family?〜

Give Me Five!!!!! 〜Thanks my family?〜

 

 推しが見るたびに凄くなっている。その上でこれからもっと上の領域まで届くように思える。そういう、進化の途上を追っていけるのって、本当に幸せなことだと思います。いやほんと、ライブ終わってしばらく最高……(語彙力喪失)みたいな感じだったので。

昨年と土曜にパフィシコ横浜で開催されたライブですが、初の規模だった昨年から比べるともう当たり前にこの規模でやれるというか、もしかして会場狭くない? って思えるパフォーマンスでした。歌もダンスもステージ上での立ち振舞いもレベルアップしていて、小細工なしの力でねじ伏せるようなライブ。やりたいことは全部実現させるんだという執念が見えたというか、例えば「Break a Liar」のダンスも去年と比べてキレていたし、苦手だ苦手だと言いながらあのクオリティまで持ってくるの、本当に凄いなと思います。MCは相変わらずちっとも締まらないですが!

全体的にアーティスト大橋彩香がやりたい表現を見せるライブとして色がはっきり出るようになって、5年追ってきてこれを見れたことに感慨があります。上手いけど感情が見えにくかった頃があって、演技のように曲ごとの表現していた時代もあって、そして大橋彩香としての今の表現がある。与えられたステージで歌うのではなく、自分で作ったステージで自分を開放できるようになったのが、一番大きな変化なのだろうなと。パフォーマンスはもちろん、歌うのが楽しい、口下手なので歌で気持ちを届けたい、目標は武道館とアリーナでのライブ、10年20年続けていきたい、そんな言葉聞けるようになるなんて、本当に感慨深いんですよね……。

セットリストは楽しい曲、明るい曲からアコースティック、ダンス曲、カッコよい曲まで幅広く、どれも素敵だったのですが、中盤の「Conflict」~「No Surrender」~「RED SEED」の流れがやばかったです。この辺りは心情を吐露するような感じの、いつもの明るく楽しく可愛くという路線とは毛色の違う曲たちなのですが、特に久しぶりの「RED SEED」に刺さるものがありました。私はこの曲が大橋彩香の0m地点で原風景であり、ここからどこまで高く飛べるかを今見てるんだという捉え方をしているところがあって、それを改めて、今、5周年を迎えた彼女の言葉として歌われるのが本当にね、グッとくるものがありました。感情が見えるようになった今だからこそ、1stの時には、聞けなかったもの、聞きたかったものが、昇華された形でここにあったように思います。それから1stライブ関連だと、「流星タンバリン」がアンコールに来るというのもね、本当に追いかけてきて良かったなと思う瞬間でした。あと、アコースティック、声を張って歌うのは前から上手かったのですが、微妙なニュアンスで歌うのがこんなに良くなっているなら、めっちゃ可能性が広がるなあと思いました。

推しなのでこれ以上は何を書いてもヤバい良かった、めっちゃ凄かった、超楽しかったみたいなことしか出てこないのですけど、とにかく最高のライブでした。ライブが終わって、今日もうちの推しめっちゃ輝いてたし私も頑張らなくちゃ! と思うようになったのが、次のレベルに行ったんだなって感じで、ここから更に5年10年、どんな表現と景色を見せてくれるのか、本当に楽しみです。

【小説感想】コールミー・バイ・ノーネーム / 斜線堂有紀

 

コールミー・バイ・ノーネーム (星海社FICTIONS)

コールミー・バイ・ノーネーム (星海社FICTIONS)

 

 ある日、女子大生の世次愛は深夜のゴミ捨て場に捨てられていた美しい女、古橋琴葉と出会い、奔放に生きる彼女に翻弄されながらも惹かれていく。友達になることを拒む彼女が持ちかけてきたのは、恋人になること、そして自分の本当の名前を当てられたら、友だちになるという条件で。

斜線堂有紀初の百合長編と銘打たれた一作は、名前と呪いを巡る物語。愛だとか善意だとか、言葉では示せない二人の関係とそこにある感情に答えを見つけよう、それを証明をしようとする切り口は、これまでの作品にも共通するもので、今回はミステリアスな琴葉の存在と彼女の過去、与えられた名前が焦点になっていきます。初心なようで意外とズケズケと相手の懐に踏み込んでいく愛と、一定の距離以内の関係を拒絶しているようで知られたがっているようにも見える琴葉。その関係の変化と、どうして琴葉は琴葉になったのか。それまでの彼女の言葉、行動が繋がって、その全てが明らかになった時に改めて問われるもの。

囚われて呪われて、それはどうしようもなく今に影を落としていて、幕引きの後も無かったことにはならない。逆を言えば、そうでなければ古橋琴葉がゴミ捨て場に捨てられて、世次愛と出会うこともなかったし、その後の二人の「恋人」関係だってなかった。でも、それでも、この物語は二人の女子大生が出会って、恋に落ちて浮かれて、時にぶつかりながらも心と身体を重ねていく、そういうなんてことのないラブコメだし、そうでなければいけないと思うのです。過去は過去で、名前は名前で、でも世次愛と古橋琴葉に今以上のことはいらない。故に「証明継続」。逆説的ですが、そうなるために、名前当てという過去を開く儀式があった、そういうお話なのかなと思いました。

それから、この物語がラブコメであるためには、世次愛がこういう性格であることが大きいよなあと。惹かれて浮かれてどんどんお花畑になっていく様子と、常に前に進んでいく推進力、更に不意のタイミングで繰り出す踏み込みが、一歩間違えば共依存に沈んでもおかしくない関係をこういう形に持っていけたし、それが琴葉にとってどういう意味を持っていたのかを考えると、本当にこの二人で良かったし、この二人の物語を読めて良かったと思います。

【マンガ感想】バビロンまでは何光年? / 道満晴明

 

 

道満晴明作品は毎度言葉ではなんとも表現し難いのですが、今回はめちゃくちゃ良かったので、とりあえず良かったとだけは書き残さなければと。

消滅した地球の最後の生き残りのバブが、謎宇宙生命体と機械生命体と一緒に宇宙を旅する物語。最後の人類であるバブの種族保存への本能が暴走して女を求めるみたいな下方面から入った物語は、様々な星をめぐるうちにいつの間にか子供たちが登場し、四次元人が登場し、そして地球の消滅と宇宙の誕生に迫り、お台場に着地しました。無軌道のようでいて、あまりに綺麗に大スケールと小スケールが回収されて、このタイトルに美しく収まったので、ちょっとびっくりです。10点満点の着地。

短い1話の中で、次から次へと予想もしない展開があり、それは常識や倫理から容易く外れるのですが、変に常識的で世俗的だったりもするし、理不尽なようでこの作品の論理がある感じ。そして、何があっても崩れないどこか飄々とした空気。そこに不思議さと切なさを加えたような味わいがとても触りが良くて好きです。

それから、キャラクターにも魅力があって、バブなんてあまり立派なやつではないのですが、不思議と憎めないし、愛すべき人間なのが良かったなと思います。バブだけでなく、一緒に旅をするホッパーとジャンクをはじめ、出てくるキャラ出てくるキャラがどこかちょっとずれた感じだけど、なんとなく愛すべき良いやつらなのが作品の雰囲気にもなっているのかなと思います。

【マンガ感想】彼方のアストラ 1-5 / 篠原健太

 

彼方のアストラ 5 (ジャンプコミックス)

彼方のアストラ 5 (ジャンプコミックス)

 

 

どんなことが起きても このメンバーは明るくて 強くて 無敵なんです

 

 アニメがとても良かったので原作もと読んだのですが、改めて本当に面白いし、素敵な物語でした。

惑星マクパでのキャンプに向かったケアード高校B5班は、マクパ後で突如現れた謎の球体に吸い込まれ、気がつくと宇宙空間を漂っていた。偶然にも宇宙船を発見した彼らの、故郷に帰るための旅が始まるというお話。

学生だけで放り出された5千光年の彼方、その絶望的な状況にも屈せず、一歩ずつ前に進み続けるところ。それこそがこの作品を貫いているテーマなのかなと思います。恐れず、諦めず、自分で考え、自分で選んで、手を伸ばし、走り出す。そして、前を向いて、進み続ける。これは、そうやって彼らが彼らになる成長の物語であって、主人公であるカナタがアリエスの荷物を奪ったひったくりを追いかけて走り出した最初のシーンから、本当に大変なこともたくさんあった物語の最後まで、決してそこがブレることがないのが魅力だと思いました。

そしてもう一つ、最後までブレなかったのが仲間を信じること。てんでバラバラのメンバーがぶつかり合っていた序盤から、メンバー間でも様々なことがあって、けれど、この9人で、この9人だから生き延びてきた。それは誰が欠けてもできることではなかったし、窮地を乗り越えるごとに固くなる結束、そして仲間のために頑張れる、時には命だって張れる関係はとても眩しいものがあります。あと、学生たちの修学旅行かよという恋模様的なものも、大変に眩しくて良いものでした。恋模様未満だと思ってたらいきなりゴールテープの向こう側へワープした奴らもいましたが!

そして、この2つがあるから、どんなに辛い境遇でも、生死の境をさまようような事があっても、これはワクワクする冒険になる。正直、様々な惑星を巡る中での命の危機は一度や二度ではなく、次第に明らかになる謎や、彼らの中の「刺客」についてはショッキングな出来事も多いです。そうなればカナタだって折れそうになるし、それは他のメンバーも。

それでも、この作品は、忘れずにギャグを織り交ぜながら、どんな逆境からでも前向きに進み続けます。逆に言えば、その2つが絶対にブレないから、こういった謎でストーリーを引っ張りながらも、どこまでも真っすぐであり続け、それがこの作品の魅力を生み出しているのだと感じます。中でも最後の「刺客」の話は本当にね、その真骨頂を見たというか、本当に君たちは大した奴らだと、そう思いました。

作中では様々な惑星で様々な生態系が出てきたり、謎科学技術がちょくちょくでてくるのですが、この辺りの空気感はちょっと懐かしい感じがあります。SF冒険ものというジャンルも合わせて、特に序盤の空気は、昔だったらNHKで夕方にアニメをやっていたんじゃないか、みたいな感じ。

そういう部分も含めて、懐かしく、正しく、真っすぐで、ワクワクドキドキする、ああ子供の頃に読みたかったなと思うような、そんな眩さを持つ作品だと思いました。とても面白かったです。

【小説感想】屍人荘の殺人 / 今村昌弘

 

屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

 

 途中まで読んで、ええ? そういう?? となって、それならそういう感じでと思いながら読み進めたら非常にスマートな解決が起きて、マジか……ってなりました。それ以上は何も言えないですが、これだけの評価を得ている作品には、それだけの理由があるんだなと思います。面白かった。

 

ということで、以下はネタバレありで。

 

 

 

 

 

 

確かに、作中の建物は「紫湛荘」なのにタイトルは「屍人荘」だし、明らかに怪しい男たちが何やら怪しいウイルスを使おうとしているし、そもそも冒頭の調査レポートで集団感染テロとあるし、そんな感じはあった、あったとも。

いやでも、ゾンビ出てくるなんて聞いてないじゃないですか!? ミステリランキング4冠って言われて読み始めて、ゾンビ出てくるなんて思わなくないですか??

そんな驚きから始まったのですが、このゾンビの存在が、立て籠もった紫湛荘をクローズドサークルにして、行動に制限が生まれ、極限状態での人々の行動があるという状況を生み出しています。そして起きるのは連続殺人事件。この作品、ゾンビに迫られるパニックホラーでもあるのですが、やっぱりゾンビは舞台装置という感じで、主眼は追い詰められる中で起きた殺人の謎。犯人はゾンビなのか、それとも人間か。それならば誰が? どうやって? この環境の中で? どうして? という。

でも読んでいる最中は、ゾンビの衝撃が強くて、最初からこの飛び道具で来るなら、この先の解決もなかなかぶっ飛んでいるのでは、と思っていました。語り手が犯人なのではと思わせてきたりもするので、めちゃくちゃ疑り深くなるのも仕方ないと思うのですよ。

ところが、解決編のスマートさといったら。ゾンビの存在とそれに囲まれた館という条件、そして散りばめられていた明らかに事件に関わると思われる情報たち。驚きの大どんでん返しや騙しの仕掛けもなく、無理筋に近いような細かいロジックもなく、バラバラに見えた情報が綺麗に組み合わさって犯人と殺人方法を限定していく流れ。浮かび上がるのはシンプルな、しかも、この特殊な環境だからこそ成立していた事件の形。

ゾンビの出現で言ってしまえばキワモノかなと感じていたところもあり、そこからの非常にオーソドックスで美しい謎解きには、逆の落差というか、してやられた感がありました。それなのに読み終えれば、この状況、この事件、そしてこの謎解きまで含め、何が欠けても成立しない、まさにこれしかないものになっているのが凄いですし、とても良かったです。

それと、探偵役とワトスン役の2人に魅力があるところも良かったです。変人可愛い比留子さんのキャラは、やっぱりね、どうしてもこういうの好きだよね……となりますし、極めて誠実で真っ当ですみたいな顔をして、ちょっとおかしい葉村君もミステリの語り部らしいなと思いました。

しかし比留子さんのワトスン役勧誘、私の不幸を一緒に背負ってくれって言ってるようなもので、後から振り返るに初手からとんでもないこと言ってるなこの人って思います。この2人の関係がどうなっていくのか次作も気になるのですが、文庫落ちを待つと果たしていつになるのか……。いや、ハードカバーか……。

【小説感想】86―エイティシックス―Ep.7 ―ミスト― / 安里アサト

 

86―エイティシックス―Ep.7 ―ミスト― (電撃文庫)

86―エイティシックス―Ep.7 ―ミスト― (電撃文庫)

 

 「ミスト」ってそういう意味かよ!!!

という訳で、一旦戦場を離れた(離された)第86独立起動打撃群の面々が盟約同盟の湯けむり温泉郷で特別休暇を楽しむお話。まるまる一冊ノリは修学旅行です。温泉にも水着で入るし、街に出てデートもするし、枕投げもするし、最終日にはダンスパーティーがあってペアになって踊るよ! っていうこの、公式二次創作かといわんばかりのね。

そうなってくるとまあ焦点はレーナとシンの関係で、そりゃあ周りの面々と一緒になって読者としてもヤキモキするわけです。あまりに分かりやすい両片想い! もどかしい! 甘酸っぱい! 爆発しろ!! みたいな。2人の周りの人間模様まで含めて、戦場にいる彼らからは想像もつかないような、瑞々しい少年少女っぷりを見せてくれるので大変です。

2人が心にストッパーを作ってしまうのは、立場であり生まれであり、この戦争と共和国とエイティシックスというところから来たものでもあり、けれどそんな2人が惹かれ合うのはそこに甘んじることなく進んできた道程があるからで。これまで積み上げてきたものがあるからこその関係を、戦時の束の間とはいえこうやって見せてくれるというのが、シリーズ読んできた身としては嬉しく感慨深いものがあります。ぐるぐると散々堂々巡りしながらも、最後にパーティーでダンスを踊って、ホールを抜け出してバルコニーで花火を見ながら……なんてそんなど王道に拍手喝采ですよ。その後あいつ逃げたけどな!!

これまではもっとシリアスな方面で発揮されていた、作者の同じところを丹念に丹念に重ね塗りしていくような描き方が、そのまま全開で少年少女の甘酸っぱい心の動きを描くことに注ぎ込まれているので、箸休めのようで全然箸休めじゃないテンションになっているのが楽しい一冊でした。あまりにも全力。

とはいえ、このシリーズ自体のキーになる情報が鹵獲したゼレーネのレギオンからもたらされていたり、共和国には不穏な動きもあったりと、大きな流れに繋がりそう動きも見えていたのが気になるところ。見通しは決して明るくなく、彼ら彼女らの行く道はこれからも辛く苦しいものだとしても、2人の未来は、その約束は、きっと守られて欲しいなと思います。

だってシリーズのこの位置にこんな話が来ると、この先どう落とされるのかめちゃくちゃ怖いじゃないですか……。

【小説感想】どうかこの声が、あなたに届きますように / 浅葉なつ

 

 ある事情から身体と心に傷を追って引退し、人前で顔を出すことができなくなった元地下アイドルの小松奈々子。ようやく外に出られるようになって、祖母のもとでバイトをして暮らしていた彼女に訪れた突然のスカウト。それは、ラジオ局のディレクター黒木からの、番組アシスタントオーディションへの誘いだった。

挫折からの再生を仕事に絡めて描く物語であり、ある意味ではシンデレラストーリーです。けれど、追い詰められて黒木に啖呵を切って出た初回の放送で伝説を残し、小松夏海として一歩踏み出した彼女であっても、生まれ変わる事も昔の彼女に戻ることもなく、傷は傷として抱えたままに歩んでいくのがすごく良いなと思います。そして、そんな彼女だからこそ、言葉が届く人たちが、電波の向こう側にいる。

自信を持てず、自分が出せずに悩んでいた彼女がブレイクしたのは、リスナーの悩みに対してとにかく褒めるというコーナー。でもそれが響いたのは、褒められたくて何が悪いんだ! 承認欲求の何がいけないんだ!! と吠える彼女だから。認められたくて、褒めてほしくて、それが得られなかった彼女の魂の叫びは、彼女だからこそ、確かにリスナーに届いた。

そう思うと、ラジオというのは、顔が見えないままに不特定多数に語りかける不思議なメディアだと思います。そしてその声が、聞いていた誰かの心を動かすことがあり、人生を変えることさえある。それをこの作品は、作り手とリスナーの両方の視点から描いていきます。斜陽産業とも言われるラジオへの、黒木を始めとした作中の人物たちの愛と挟持。夏海の声をラジオから聞いた、年齢も性別もバラバラの人々。読んでいると、ラジオって素敵なものだな、この人たちが人生を賭けるだけの価値のあり、この人たちの人生を変えるだけの力があるものなんだと思えるのが、お仕事小説としてとても良いです。

終盤、ある出来事から夏海の心の傷は開いて、彼女は再び折れてしまいます。けれどそうなった時に彼女を支えたのは、彼女と共に番組を作ってきたスタッフであったり、かつて彼女の声を聞いていた人々との縁だったり、そして、いつか彼女が言葉を届けたリスナーからの手紙であったりします。それは都合の良い、ロマンチックすぎる話かもしれないけれど、夏海が積み重ねてきたものの証左に違いなくて、傷を抱えたまま彼女が必死でやってきたことは無駄ではなかったのだと思わせてくれて。そうして過去を振り切り、自分の足で再び歩みだす姿は、泣けるものがありました。そしてラストシーン、このタイトル。もうこれしかないっていう。

ラジオへの愛とそこに生きる人たちの姿を描く、素敵なお話でした。そして何より、この作品の魅力は、彼女の声がリスナーに届くことの説得力は、そのキャラクターにこそあるのだと強く思います。小松夏海、あなたの生き様は格好良いよ。