F1マレーシアGP 予選2回目 決勝

地上波が終わったので反転解除。地上波は久しぶりに見たのですが、一時ほど悪くないなぁ。むしろビギナーにはこっちの方がずっと分かりやすい気がします。CSは何を言ってるのか訳が分からないとうちの母も言ってますし。
予選は2回の合算タイムも割と面白いかもしれないと思います。一回目が空タンなので、二回目のタイムから作戦の予想がしやすくて、そこからレース展開の予想を立てるのもなかなか面白い。結果自体は一回目と大差なく。マクラーレンが沈んでレッドブルが浮いたくらいでした。
決勝はスタートは順当に出て、ファーストスティントはアロンソが逃げてトゥルーリが少しはなれて追い、その後ろはフィジケラ、ウェバー、ラルフ辺りがつかずはなれずの距離を保ったままで推移。BARは2週でエンジンを二台とも壊してリタイア。前のGPで任意リタイアしてエンジン交換までしたのに何してるんだか。
ピットはマクラーレンフェラーリが遅かった以外は似たような時期。順当に復帰。ライコネンは復帰後早々にタイヤバーストで大きく後退。順位を上げてただけに残念。バリチェロレッドブルの二台をピット作戦でかわすも、ペースが上がらずコース上で抜きかえされる。フェラーリは全体的に巻き返しは図れてもそこまで速くない感じ。レースペースもイマイチ。バリチェロは結局リタイア。上位では1,2位が逃げ続けるも3位のフィジケラのペースが上がらず、後ろがウェバー、ラルフ、ハイドフェルドと引っかかって大激戦。ラルフがウェバーをパスしようとしてぶつかったり、その隙にハイドフェルドがラルフを抜いたり、ラルフが抜き返してまた抜き返されたり。その後ウェバーがフィジケラに仕掛けるも接触して両者リタイア。個人的にはフィジケラの突っ込みすぎだと思います。
最終スティントは特に何事もなく。モントーヤがピット作戦でラルフの前に出て、ミハエルがクリエンの前に出たくらい。ミハエルは最後の方でクリエンライコネンにつつかれて苦しそうでした。最終的にはアロンソの圧勝。2位に初表彰台のトヨタトゥルーリで、3位がハイドフェルド。4位以降はモントーヤ、ラルフ、クルサード、ミハエル、クリエンレッドブルは上位が崩れる中しぶとく走りぬいて連戦のダブル入賞。ミハエルの追いあげは7位止まり。
とにかくルノーが速いです。フィジケラはイマイチでしたがそれでも途中まで3位を守っていたし、アロンソは完勝。やっぱり頭一つ抜けています。トヨタトゥルーリ2位ラルフ5位のダブル入賞。タイヤに厳しい車みたいですが、レースペースが極端に落ちたオーストラリアはトラブルが原因で、ちゃんとペースを維持するくらいはできるようです。それでこの速さなのだから今シーズンは台風の目でしょう。ウィリアムズは意外と速い。ウェバーは表彰台を射程に収めてましたし、ハイドフェルドもレースペースがなかなかで結果表彰台。マクラーレンは速いようでイマイチ。ライコネンがちゃんと走りきれば表彰台圏内だったかも。力的にはウィリアムズと同じくらいか。フェラーリは早くニューマシンが欲しいところ。むしろ今回の敗因はタイヤだと思うのですが、それでもF2004の限界もだいぶ見えてきました。解説で言ってましたが、BSが外した時に一気にMS勢に抜き去られるフェラーリと、MSが悪くても3位はキープできるルノーってのはかなり大きいかも。レッドブルは堅実にそこそこ速いです。信頼性もありそうだし、振り向けば…的な存在になりそう。BARはスピードも信頼性も不足。去年はやっぱりフロックか。序盤(頭2周)のバトンのスピードが本物だとすると結構いい線にいけるはずなのですが。ザウバーはちょっと苦しいです。ビルヌーブはこのままじゃ解雇説が現実味を…。ジョーダンミナルディは正直トラフィックです。
マレーシアの高温多湿な環境の影響かもしれませんが、今年のレースはスプリントというより、耐久レース的な色彩が強い気がしました。マラソン的というか。最初は前の車とつかず離れずで機会をうかがい、脱落者が出るのを待ち、何らかの原因で前のペースが落ちたらしかけに行くといった印象。後はピット戦略。タイヤの問題もあるのでこういう闘い方になるのでしょうが、去年までとは印象が少し違います。