ひぐらしのなく頃に 体験版(鬼隠し編)

推理する気は無いのでここに書いてしまおう。
サウンドノベルという形式のゲームはほとんどやったことが無かったのですが、ホラーとかそういうジャンルに対してはすごく相性がいいのではないかと感じました。プレイヤーがテキストを読むスピードが調節できますし、音楽や画面も恐怖心を煽ります。それ以上に同人ゲームでこれだけのものが作れる辺り、サウンドノベルっていう形式は面白いという気がします。最近のグラフィック重視なゲームは同人では作れないでしょうし。
話は序盤は狙い過ぎ気味なキャラクター達やシチュエーションが物語から浮いている感じがしてどうかなと思ったのですが、中盤からは面白かったです。当たり前の幸せな環境の裏にあるタブーに触れてしまった恐怖感。人里はなれた結束力の強い村で村八分気味な阻害を受ける恐怖感。全ての事件の裏にちらつく祟りの恐怖感。被害妄想気味に気分を煽る一人称テキストと緩急のついた演出が良い感じ。終わりまでやるとキャラクターも絵も違和感を感じなくなりますし。怖いものは力いっぱい苦手なので続きをやるかって言われたらうーんって感じですが。
推理部分にかんしてはちょっと確からしい情報が少なすぎる気がします。地の文が一人称なので書かれたからと言って信じることができませんし、客観事実だけを繋いでも一つの事実が立証できる気がしませんし。まぁ、その分様々な推理が可能でそこを楽しめるっていうのもあるのでしょうけど。