F1イタリアGP 決勝

ラスト数週はハラハラさせてもらいました。
モントーヤのタイヤが果たして持つかどうか。後ろから迫るアロンソ。まるでヨーロッパGPのライコネンを見ているような…。結局あの時のライコネンとは違って最後までタイヤは持ち、終わってみればポールトゥウィン。モントーヤの完勝となったGPでした。
2位にアロンソ。序盤からきっちりモントーヤをマークしてそのまま2位を守りきりました。実に堅実でチャンピオンへ視界は良好。
3位以下は混戦でした。スタートから一回目のストップまではBAR勢が3、4位をキープしていたものの、早めのピットインとレースペースが上がらなかったことがたたって後退。特に琢磨は一回目のストップで燃料がきちんと入らないトラブルもあり結局16位と沈みました。BARのピットもここに来てこういうミスは痛すぎます。コンストラクターズを諦めたわけでは無かろうに。バトンの方も走りきったものの8位。今回は予選はよかったけど…というレースでした。
もう1チーム沈んだのがやはり早めのストップできたフェラーリ。速さが微妙に足りなかった印象です。バリチェロはバトンの前で入賞圏かと思いきや、タイヤの交換を強いられ後退。ミハエルはバトンには届かずと地元モンツァでノーポイントと散々な結果に終わりました。
逆に一回目のストップまでを引っ張ることで上がっていったのが3位に入ったフィジケラ。予選は沈んだもののきっちりセカンドドライバー的仕事をこなしました。
5位トゥルーリ,6位ラルフのトヨタ勢も長めの第一スティントからBARとフェラーリをかわして見事にダブル入賞。コンストラクターズでも3位フェラーリの尻尾をつかめるところまできました。残り4戦。コンストラクターズ3位争いも注目です。
そのラルフを最後まで攻め立てた7位のピッツォニアが今回のレースの敢闘賞。急な代役で予選は沈んだにもかかわらず、長めに取ったファーストスティントを活用し気がつけばポイント圏内へ。最後までラルフを攻め立てていました。ウィリアムズはウェバーもなかなかのペースで走っていたところを見ると競争力はあった模様。じゃあ何で予選であそこまで沈んだのかというのが、今のこのチームの限界か。
4位はやはり来たライコネンですが、波乱万丈なレースでした。予選の圧倒的な速さからを想像もつかなかった1ストップ作戦とそれこそ圧倒的としか言いようの無い速さで、ルノーの二台までくってもしや優勝と思わせたとたんの、タイヤトラブル。そしてタイヤ交換のためのピットイン。そこからもオーバーテイクを繰り返すも、フィジケラを前にしてまさかのスピン。トゥルーリに抜き返されるものの再び抜き返しての4位入賞でした。速さはあるだけにあと少しの運が欲しいところです。
残り4戦、ドライバーズはアロンソでこのまま決まりかというところですが、コンストラクターズは大接戦。ルノーマクラーレンのチャンピオン争いは、堅実に速いルノーと速いが脆いマクラーレンの完全ながっぷりよつ。さらに苦しみ続ける3位フェラーリにはひたひたと迫るトヨタがいます。次戦は名物コーススパのベルギーGP。まだまだ注目です。