- 作者: 新城カズマ,鶴田謙二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 文庫
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閉塞した未来の見えない地方都市で、頭の良すぎる高校生達のグループが、時を跳んでしまった少女を囲んでワイワイしている話、というのがここまでの感想。いろいろ思わせぶりなものを残して2巻へ続くなので、今のところなんとも言えません。
現在から過去を振り返る一人称で書かれた文章は、何か取り返しがつかないことが起こるということを予感させるし、ぼんやりと重たい気だるげな空気の中で、あいまいな不安がちょっとづつ増していって、この先どうなってしまうのだろうなという感じがします。
主人公達が鼻持ちならない位に頭の良すぎる高校生をしてて、ちょっとイライラするのですが、これは私個人の感じ方の問題。タイムトラベルというありえない現象を中心に、プロジェクトという幸せなサークル活動が描かれているようで、どこか不安が募っていくような不思議な感触。ただ、プロジェクト活動の中心である作中に出てくる膨大なSF作品がほとんどわからないので、あまり楽しみどころがつかめないという印象でした。
とりあえず2感を読まなくては。
満足度:B-