D.Gray-man 7巻 / 星野桂

D.Gray‐man (7) (ジャンプ・コミックス)

D.Gray‐man (7) (ジャンプ・コミックス)

やっぱりこのマンガは単行本でまとめて読んだほうがいいです。雑誌で読むにしろ、週刊誌というよりは月刊誌という感じ。
話はイノセンスを破壊されたアレンのいる支部とラビやリナリーたち日本へ向かう集団の二つの視点が交互に描かれる形で進行します。
アレンの話はアレンが特別であることが示されたりと、結構真っ当なパワーアップ話。アレンの闘う理由が、自分で自分の首を絞めるような理由なので辛いものがありますが、その辺がこのマンガの持ち味なので。リナリーたちの話はミランダも合流して大分豪華に。しかしながらアクマに圧倒的な攻撃を受けていて、やはりこの人はキャラクターを追い込むのが好きなんだなぁと思います。常に悲壮感の漂う闘いっていうのが、個人的に大好きなのでとても面白く読めるのですが、マンガを読んでスカッとしたい人には向かないだろうなぁという。でも、追い詰められた中での狂気じみた感情描写や、少し気を抜いた部分でのギャグ、キャラクターの魅力とどれをとってもいい感じです。
もう一つ魅力的なのは絵。カラー絵や決めの絵に迫力というかすごく力を感じます。全体的に一種の美意識が徹底されていて世界観がしっかりしているのも好印象です。
本誌では掲載順が後ろのほうですが、今のジャンプでは一番好きなマンガです。打ち切りだけは無いようにお願いしたいところ。
満足度:A