2005年 まとめ

今年は自分の中でライトノベルを中心に小説がブレイクした年でした。そんな中で読んだ78冊の小説から10冊をセレクト。今年の10冊ってやつです。今年発行の作品に限ってないので注意。


ネコソギラジカル 下巻 / 西尾維新

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

戯言シリーズ最終巻。いーちゃんの物語としてこれ以上にないフィナーレ。シリーズを読んできてよかったです。


フリッカー式 / 佐藤友哉

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)

今年最大の衝撃が佐藤友哉との出会い。どこまでもぶっ壊れたジャンクな世界の中にそれだけでない確かに何か感じるものがあったから、この人の作品にはどこまでもついていこうと思いました。


少女には向かない職業 / 桜庭一樹

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

ブルースカイも荒野の恋も良かったですが、桜庭一樹の今年一番はこれ。少し包み地を外していく二人の少女の物語のじわじわと絞められるような息苦しさ。


NHKにようこそ! / 滝本竜彦

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

すべてのダメ人間へ! ダメな人間達の心理描写が素晴らしいです。


鏡姉妹の飛ぶ教室 / 佐藤友哉

鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス)

鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス)

ユヤタンユヤタンでしかない新青春エンタ。純化された思想が密閉空間でぶつかる様が面白いです。早く次の鏡家サーガを!


左巻キ式ラストリゾート / 海猫沢めろん

要するにアダルト小説ですがそれだけではないです。雰囲気はファウスト系。二次元の楽園へ飛びっきりの愛憎をこめて。ラスト15ページ、特に5ページは圧巻。


海の底 / 有川浩

海の底

海の底

エンターテイメント。特撮怪獣もの。読んでるときは夢中で読み終わったあとの爽快感が素晴らしいです。そしてみんな格好良い!


円環少女 1 / 長谷敏司

円環少女 (角川スニーカー文庫)

円環少女 (角川スニーカー文庫)


濃密な設定と熱く切ないストーリー。アクは強いですがクセになります。


紅 / 片山憲太郎

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

戯言を想起するのはおいておいて。後半の展開の熱いとこ熱いこと。紫の魅力も素晴らしいです。


銀盤カレイドスコープ vol.4 / 海原零

流行のフィギュアスケートもの。このシリーズ自体は好きではないのですが、この巻は良かったです。偉大すぎる姉へのコンプレックスを乗り越える妹の物語。ヨーコの目線から見たタズサが格好よすぎます。