F1 マレーシアGP決勝

ルノー強し。そんな印象を植え付けるに十分なレースでした。
完璧なポールトゥウィンを決めたフィジケラ。そして8位スタートからスタートで3位まで上がり、バトンを追い詰め2位に上がったアロンソ。この1−2フィニッシュはルノーがやはり頭一つ抜けているという確信を抱かせるに十分です。
逆に3位ながら、後一歩足りないのがホンダのバトン。レースのタイムがどうしてもルノーに及ばないです。一回目のピット後モントーヤに引っかかったこと、2回目のピット前に周回遅れに引っかかったことは確かに大きなロスで、それが泣ければ2位だったかもしれませんが、まだルノーとは溝があるという感じ。どうやっても二台速い車を用意できない辺りもあってホンダはもう一歩ステップアップしないといけないと思います。
そして案外遅かったマクラーレンモントーヤがそれでも堅実に4位。ライコネンが序盤で離脱したのが痛いです。フェラーリは後方から徐々に順位を上げマッサ5位、ミハエル6位としっかり入賞。やはりこの上位4チームの争いが今シーズンの焦点。
そして中団では頑張っていたウィリアムズがエンジンで二台ともリタイア。そこで上がってきたのは7位ヴィルヌーブBMWと8位ラルフトヨタBMWは5位を走っていたハイドフェルドが惜しいところ。この辺りもだんだん力関係がはっきりしてきました。
後方ではミッドランド、トロ・ロッソを押さえ込み続け、最終的に最下位でも完走したアグリの佐藤琢磨がいい仕事してました。リウッツィをパスし返したシーンは強引に過ぎはしましたが、鳥肌モノ。ああいうシーンを作ることがチームの士気にも関わるでしょうし、チームリーダーらしい仕事。まだまだ遅い車ですが、楽しませてはくれそうです。