- 作者: 久米田康治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/16
- メディア: コミック
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相変わらず雨あられと降り注ぐ、社会批評ネタ、芸能ネタ、オタクネタに時事ネタと縦横無尽な小ネタの数々が素晴らしいです。元ネタがイマイチわかからないくらいレベルが高いのもまぁご愛嬌で。そしてその小ネタの数々を一つの流れにまとめるネガティブ一直線なギャグの数々が素晴らしいです。絶望して絶望してそれをネタにして、ダークだったりギリギリで笑えなかったり色々捻くれながら、それを客観的にギャグにしてるのがお見事。三七話ラストのようなシュールさもかなりキてます。紙ブログと巻末一人対談といったオマケ部分もサービス精神満点。ネタの中ではボケの話の総理ネタが際どくて面白かったです。あと他マンガネタや出版社ネタもいい感じ。しかしこんなに女子キャラばかりなのにちっとも華やかじゃないのはどういうことでしょうか。
しばらく安定して面白そうな予感がしますが、ちょっと心配なのはこれを書いている作者の精神状態。自分が書いているネガティブギャグや自虐ネタを突き詰めるあまり、ギャグがギャグで済まされなくなったりしたら大変なので、お気をつけていただきたいところです。
満足度:A-