十三番目のアリス / 伏見つかさ

十三番目のアリス (電撃文庫)

十三番目のアリス (電撃文庫)

うーん。金髪ゴスロリのお嬢様がでっかい拳銃を乱射するバトルアクション物が好きなら・・・・・・。
後半のアクション部分はスピード感があってそれなりに読めたのですが、前半が辛かったです。特に日常ラブコメパートが、雑ってわけではないのでしょうが、なんともぎこちない感じ。文章もなんだかごちゃっとしていて分かりずらいし、ちょっと厳しいです。投稿作を大幅に改稿して、学園ラブコメの部分を追加したらしいのですが、これだったら後半のアクション一本で行っても良かったような。
キャラクターが類型的で、日常が崩れて非日常のバトルものと化す展開もよくあるものなので、基本の出来が微妙だとこの作品である必然性があまり感じられないなというのが正直な印象です。このキャラが好みとかこの展開がツボとか、そういうものが私的には無かったと言うのが大きいかも。
ストーリー的には、お嬢様が実はキリングドールと呼ばれる人外の戦闘兵器で、そちら側の戦いに巻き込まれていくというもの。キリングドールの少女たちがそれぞれの武器を持っての戦うのは、結構面白くなりそうな感じもしましたが、ビジュアル的インパクトを考えるとアニメやマンガのほうが向いてるかもしれません。残りのキリングドールのキャラは少し気になりますが、続きはパスの方向で。
満足度:C-