魔法先生ネギま! 15巻 / 赤松健

魔法先生ネギま!(15) (少年マガジンKC)

魔法先生ネギま!(15) (少年マガジンKC)

5,6巻まで読むのが苦痛だったのが嘘みたいにハマってるのですが、これはどういうことでしょうか。
このマンガ、キャラ、ストーリー、設定、絵と、どこの部分を楽しもうとしてもそれぞれ結構楽しめちゃうのが凄いところだと思います。どのキャラが好きだとかどのキャラ同士の絡みが良いとか盛り上がるも良いし、ネギを中心として未だ謎の多いストーリー展開を楽しむのも良いし、過剰なまでに色々な要素を詰め込んでやたらと細かい設定を深読みしても良いし、単純に絵が綺麗でサービスもあって華やかだからと眺めても良いしで、楽しみ方の間口が相当広いです。ただ、その反面全てが過剰なために詰め込まれた膨大な情報量で読むのが結構大変だったり、話が進んではいるんだけど遅々としていたりというデメリットも散見されます。どうも謎の残し方を考えるとストーリー的にはまだ1/3も行って無いのではないかという感じも。長くなってくるとこの高いテンションが最後まで続くかが少し心配でもあります。あとは、広げた大風呂敷をどこまで畳みきれるかとか。
話としては、アスナのタカミチへの告白と、VS超の開始と第一次ネギパーティー結成といった感じ。アスナの話は、分かっていた告白の結果よりもアスナに秘められた秘密の方が気になりました。タカミチにとっても「大層な逆玉」と言われてるほどの秘密ってなんだろう。VS超はまたそれだけで一本のマンガになりそうなくらい色々詰めてきました。時間改変まで出てきてるので話が収集つかなくならないと良いのですが。悩むネギに対する一話丸々使ったエヴァの説教がカッコよかったです。しかし10歳に背負い込ませるには少し重すぎる話なのでは・・・・・・とも。ネギパーティー結成はRPGっぽいベタな展開ながら楽しいです。個人的に好きなハルナと千雨が入ってるのが嬉しい。このパーティーをどう動かすのかだけでも、かなり楽しみな部分が大きいです。しかし、こうやって見ると設定の作りこみと言い、キャラの作り方と言い、ネギまってなんだかTRPGっぽいかも。
満足度:A