ゆびさきミルクティー 7巻 / 宮野ともちか

ゆびさきミルクティー 7 (ジェッツコミックス)

ゆびさきミルクティー 7 (ジェッツコミックス)

ノンストップセンチメンタル変態マンガ。
http://d.hatena.ne.jp/megyumi/20060902/p2
SSMGの人の日記さんが人間関係整理図を作ってくださいました。「ナニコレ?」と思うかもしれませんが、これは非常によく整理された関係図で実際こうなのだからやってられません。
なんというか、作者に長期の展望があるのかが著しく怪しいくらいに、キャラクター達がくっついたり離れたり悩んだりして勝手に動いてる印象を受けます。そして話は何が言いたいのだか分からないまま錯綜する人間関係とともに迷走するばかり。しかもこのキャラクター達、基本的に変態です。そして愛されたいという強烈なエゴを持っています。そういった変態さ自己中さ加減を透明感のある絵とセンチメンタルな自分語りで包み込むから余計に変な印象が残るマンガです。
ただ、これがまた困ったことに何故か面白いんです。所々の描写やセリフでハッとさせる瞬発力があります。そして錯綜する人間関係のこじれ具合もなかなか面白いです。池田が女装した自己であるユキへの自己愛を捨てて、男として水面を選択すれば丸く収まるのかと思ったら、その展開を斜め上に上回ってきたりで先が読めないですし。なんだかもう訳が分からなくなっていますが、とりあえず面白いのでこの先も追いかけたいと思います。
満足度:B+