F1 イタリアGP決勝

ミハエル・シューマッハ引退。
これで一つの時代が終わります。
色々思うことはありますが、まずは「おつかれさまでした」とこの偉大なドライバーに言いたいです。

レースはミハエルに全ての風が吹いていました。スタートでハイドフェルドに遅れを取るものの、すぐにポジションを取り戻し、一回目のピットでライコネンをパスして、あとは磐石のレース展開。そして、ライバルのアロンソは、これは理不尽極まりないと思われるペナルティから3位まで挽回したところでのエンジンブロー。あまりにも出来過ぎたモンツァの週末でした。これでチャンピオン争いは2ポイント差で残り3戦。流れは完全にミハエル。最後の手土産にチャンピオンを奪うのか、アロンソが意地を見せるのか、残り3戦、シューマッハ時代の終わりから目が離せません。
2位はフェラーリに移ることになったライコネン。これでストーブリーグもパズルがどんどんはまっていきそうです。
そして3位は驚きの速さを見せたBMWクビサ。3戦目での初表彰台は驚異的。これは次世代を担うドライバーだなという感じがしてきました。落ち着いたレース運びと言い、速さと言い大物感たっぷりです。
その後ろに地味に1ストップで走りきったフィジケラ。それからホンダの二台にトヨタトゥルーリ。この人も地元GP。そしてペナルティが痛かったハイドフェルドが8位。アロンソのブローのあおりを食ってタイヤをロックさせてしまったマッサは、いらないはずのピットストップで圏外。ただ、レース運びはクビサに完封され、あまつさえアロンソの先行を許すという散々なものだったのでこれでも御の字でしょう。後方ではお互いにトラブルを抱えたっぽいミッドランドのアルバーススーパーアグリの琢磨の戦いの果てに琢磨が先行フィニッシュしていました。これで何か流れがアグリに向くといいのですが。

とにもかくにも、ここからミハエルの最後の戦いが始まります。目が離せなくなってきました。