さよなら絶望先生 第5集 / 久米田康治

さよなら絶望先生(5) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(5) (講談社コミックス)

相変わらず凄いネタ密度。これを週刊誌で維持しているのは驚嘆。
1話読み切りで話のパターンができあがっているので、後は存分にネタを楽しむだけになってきました。そして、この幅が広いようで、間口は狭いネタの数々。それを全体として方向付けるなんともネガティブなトーンが素晴らしいです。どうにも病んだ空気がいっぱいで、作者は身というか精神を削って描いている様にしか見えないんですが、本当に大丈夫なんでしょうか。
ゲド戦記ネタとか、やや現実的なハマショーで爆笑。話の中ではダメ暗号化がツボでした。しかし、このマイナスベクトルの発想力は凄いです。あと、相変わらず紙ブログの自虐っぷりが面白いです。このあたりの単行本のオマケにも手を抜かないのがプロ根性か。
しかしながら、巻末のスプーネタは本当に凄かった。こんなに射程の狭いネタを巻末3ページに配置して、分かった人だけに爆笑を運ぶのは、なんというか「これが俺のやり方なんだ!」的なものを感じます。紙ブログトーハンランキングに入らないと嘆いておいてこれなのだからもう。
満足度:A