.hack//G.U.+ 2巻 / 浜崎達也・森田柚花

.hack//G.U.+ (2) (カドカワコミックスAエース)

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Rootsを見て謎はゲームの方に全部持ち越しかぁと思ってた私にとっては本当にありがたいG.U.コミカライズ版。ゲームとは多少展開が違うみたいですが、それでも続きが楽しめるのはありがたいです。
そういうことを置いておいても、コミカライズ系作品は多くが微妙になるところを、これはなかなか頑張ってると思います。こういうコミカライズには多い展開が駆け足で早すぎる感じや、細かい描写が飛ばされてる感じを、尺の問題もあって結構受けるのですが、そこまでは気にならないです。そして、それ以上に森田柚花の絵の魅力は大きいと思います。引いた絵もアップの絵も迫力が合って、それでいて可愛らしさもあってこれは中々。構図とか見せ方とかそういった部分も結構良いですし、気になるマンガ家の一人として覚えておこうと思います。
話はハセヲのAIDA覚醒から、サーバー単位でのAIDA現象によって精神だけゲーム内に取り込まれた状態(SIGNの司みたいなもの?)に陥ったプレイヤー達の混乱や、その現象の中でのメインキャラクターの動き、そしてthe worldの謎に迫る形で中々面白いです。前作で敵として出たものが、今作ではこちら側のキャラの力として設定されるのが面白い。かなり切れちゃってるハセヲの性格も、これはこれでありだと思いますし。アトリとの関係はもっと深く描いて欲しいとは思ったのですが、やっぱり尺的に厳しいものがあるのか。
何はともあれ、続きに期待。尻すぼみにはなってしまわないで欲しいです。
満足度:A-