Rozen Maiden 7巻 / PEACH-PIT

Rozen Maiden 7 (バーズコミックス)

Rozen Maiden 7 (バーズコミックス)

高いテンションを維持。大好き。本当に面白い。
帯に累計200万部突破とありました。この作品がこんなに売れているということが感慨深いです。アニメ化が決まる前なんて滅多に書店にも置いてありませんでしたし。昔から好きな作品が売れるっていうのも中々嬉しいものです。
内容は相変わらず高いテンションで引っ張りまくります。設定、キャラクター、ストーリー、絵といった要素で考えると、この作品はかなり設定が甘いのですが、そのほかの要素は押しなべてハイレベルですし、設定の甘さは勢いで見えなくしてしまうだけの力があります。特に絵が素晴らしいです。ただ流行の萌えを狙っただけみたいな絵からでは段違い。書き込みの細かさ、表情の豊かさ、そしてアップになった時の薔薇乙女達の美麗さはちょっとすごい。人形らしく、可愛いと綺麗を絶妙のバランスで両立しています。
水銀燈、真紅達、ジュンと話の主軸がコロコロ変わるのですが、変な感じはしないし、むしろ盛り上がった展開だけ摘み食いしているようでおいしい感じ。話をかき回す役割として7番目のドールが裏で糸を引いて、アリスゲームも新しい展開へ。水銀燈の選択、真紅の思い、そして雛苺と見所もたくさん。そしてジュンは自分の才能を認められることで学校復帰への第一歩を歩き出しました。ただそれが、薔薇乙女達とジュンの距離感を離す結果となっているのは皮肉。ジュンと真紅の最後の会話がそれを引き立てていてなかなか良かったです。
いくつか印象的なシーンがありましたが、このシーンが特に印象に残りました。一応ネタばれなので反転。

雛苺・・・
私の優しい妹
貴女は闘った
貴女は立ち向かった
貴女は逃げなかった
貴女は気高く咲き誇る
薔薇乙女第六ドール・・・!

帯によると冬にイラスト集が出るそうで、これはちょっと買っちゃいそうな勢いです。
満足度:A