ソウルイーター 7巻 / 大久保篤

ソウルイーター (7) (ガンガンコミックス (0680))

ソウルイーター (7) (ガンガンコミックス (0680))

センスだけで突っ走ってるマンガだと思っていたのですが、意外とそうでは無いのかもしれません。
今まで死武専周辺だけに偏っていた話が、鬼神復活というイベントから話を大きく広げてきました。一つ目のクライマックスの後で日常という軽いインターミッションを挟んで、新キャラ投入から新たなる敵の復活とソツの無い展開で、意外とストーリーや構成に気を配っているマンガだったんだなと見直しました。色々な組み合わせのバトルや共闘を持ってきて、中々燃える展開にしてあるところもサービス精神旺盛ですし。ルーズな部分や強引な展開もありますが、それはそれで良いかなという感じ。この感じで進むなら、風呂敷がずいぶんと広がったここから先も期待が持てそうで安心。
話としてはクロナとマカのコンビがなかなか良かったのと、新キャラ勢が良いキャラをしていました。マリーにいつか幸せを。この先シュタイン先生とくっつくのかな。そしてそのシュタイン先生は話の鍵を握りそうな位置にいて、死武専側のガンにもなりそう。そして頭のネジが一本外れたようなセンスは健在で、ポップな絵柄と合わせてベタなバトルマンガの構造の上に独特の世界観を作っています。
1巻を読んでいたときはこんなにお気に入りのシリーズになるとは思わなかったので嬉しい誤算。刊行ペースも割と早いし、楽しみです。
満足度:A-