鈴鹿旅行記

F1好きの人がこのブログの読者にどれだけいるかわからないのですが、一応旅行記から鈴鹿関係を抜粋。レースレポートはまた明日にでも。
以下非常に長いので隠しておきます。
土曜日
朝8時前に家を出発。土曜なのにそこそこ混んでいる電車に乗って東京へ。緊張したのか気分が悪くなりましたが、想定の範囲内なので慌てません。適当に寝れば良くなるのです。
東京からは新幹線で名古屋へ。そして近鉄の特急で津まで出て、そこから伊勢鉄道の快速みえで鈴鹿サーキット稲生駅に戻ります。

鈴鹿への最短ルートは名古屋から快速みえに乗るか、近鉄の白子で降りてバスなのですが、そのルートは乗れないほど混んだり、道が混んでて詰まったりするのであまりオススメではありません。土曜の行きとかは平気ですが、レース後とかは本当に大変。名古屋行きの電車は死ぬほど行列をしているのに、津行きはそんなに並んでないという現象も発生します。あれは不思議な光景。ちなみに到着までの時間差は近鉄で特急を使えば30分ほど。この差で楽ができるのなら安いものです。電車には確実に乗りたいし、電車代も抑えたい貴方には白子まで1時間ハイキングをするのがオススメ。車がどんなに混んでてもしらん顔です。体力がいるので母が断固拒否してやりませんでしたけど。まぁ、今年で鈴鹿は終わりなんですけどね。
まぁそんなマメ知識はいいとして、鈴鹿サーキット稲生駅から20分弱歩いてサーキットに到着。坂が多くて結構疲れます。そこから、サーキット内に入ると去年より明らかにすさまじい人の群れ。これはすごいと思いつつ、今年はD2席なのでそちらの方向へ。席に着いたら第1コーナー手前&前から5列目という素晴らしすぎる場所でした。

予選は1台ずつ走っていた去年から比べるとかなりの迫力。しかもスリリングなので見ていて飽きません。この方式は本当に賢い。
相変わらずの爆音はすさまじいです。イヤープラグをしないとすぐに耳が辛くなるくらいの音。そして1コーナー入り口なので、スピードののったままでコーナーへ飛び込んでいくF1マシンが見れて非常に満足。あの速度は異常です。絶対危険そうな速度で突っ込んでいくのに、そこから急減速してコーナーに吸い付くように走り抜けるF1マシンは本当にすごい。というかやばい。ドライバーは頭がおかしいか恐いもの知らずの二択です。これはテレビで観戦していては分からないところ。時々退屈なレースもあるF1ですが、この走りっぷりを見ると、F1は走ってるだけでとんでもないことなんだなと実感します。
予選結果は見た目にも明らかに早かったフェラーリの1−2。この時点では完全にフェラーリペースだと思ったのですが。

そして予選が終わるとプログラムを購入して早々に退散。名古屋行きの電車の行列を横目に、全く並んでなかった津行きの伊勢鉄道に乗って、近鉄経由で名古屋へ帰還。地下街のやたら行列のできている味噌カツ屋で夕飯。なかなか美味かったです。

そしてホテルへ。三日間泊まったのですが、極めて普通のビジネスホテルで普通に快適でした。この日は早めに就寝。


日曜日
朝起きて朝食を食べて準備してお出かけ。
南紀という特急の指定席が取れていたので、らくらくムードでサーキット駅へ。この旅行全般に言えた事ですが、家族旅行なので両親の財力が物を言って、タクシーだの特急だのとむやみに交通手段が豪華でした。こんなに豪勢な旅行はもう今後しばらくはできないんじゃないだろうか。

そしてサーキット到着。昨日にも増してすさまじい人です。去年よりどう考えても多い。さすがにスーパーアグリとホンダ、トヨタのいるラスト鈴鹿です。あと、モータースポーツは本当に景気に忠実に反応するスポーツなので、今の好景気というのも一因か。観客席も明らかにいっぱいなのに、露店だのトイレだのも恐ろしい混雑。なんというか、本当に晴れてよかったなぁという感じでした。ちょっと日差しが強かったですけど。

そんな鈴鹿でぼったくりな600円やきそばを昼に食べたりしつつ観客席で待ちます。しばらくすると始まるのはセレモニー。鈴鹿最高!みたいなコメントに沸き立つ観客席に、このサーキットが日本に築いてきたものを感じます。その後のレース場内アナウンスの盛り上げででもやたらと観客席は沸いていました。特に2コーナー辺りのホンダの旗とスーパーアグリの旗で赤と白に染まったスタンドは、びっくりするほど綺麗でちょっと感動しちゃいました。やばい。観客の鈴鹿愛もやばい。

その後は20周年記念で過去鈴鹿を走ったマシンの競演。マクラーレン・ホンダにベルガー、レイトンハウス・マーチ・ジャッドにカペリ、そしてあのラルース・ランボルギーニ鈴木亜久里!!オールドファンにはたまらないこのラインナップに、なんというかもうこの時点で鈴鹿が沸きました。ラルースはエンジントラブルで止まっちゃいましたけど・・・・・・。
でもベルガーとカペリはストレートでサイドバイサイドからのオーバーテイク(マーチがマクラーレンを抜いた時の再現!)まで披露するサービス精神の旺盛さ。本当に良かった。グランプリ・マスターズも日本でやってくれないものでしょうか。

その後のドライバーズパレードは選手の人気が計れて面白いです。ミハエルと琢磨の人気がダントツ。左近もなかなか。後はバトンとか。逆に去年のチャンピオンで今チャンピオン争い真っ只中のアロンソの人気の無さはかなり不憫な感じが・・・・・・。そしてライコネンは相変わらずの無愛想でした。プロならもう少しファンサービスを覚えて欲しいです。

そしてあのT-SQUAREが国歌演奏と気合入りまくりのラスト鈴鹿はいよいよ決勝。
スタートは22台が一気に1コーナーに突っ込むものすごい大迫力。これが今回の鈴鹿でいちばん印象に残ったシーンでした。この迫力は多分見に行かなきゃ分からない。すごかった。本当に。
レースは詳しくはここでは書きませんが、ミハエルとアロンソの一騎打ちの様相。詰めるアロンソと逃げるミハエルのバトルは中々見ごたえがありました。しかしながら最後はミハエルのエンジントラブルで勝負あり。あの瞬間のスタンドの静まり返る感じも多分見に行かなきゃ分かりません。
そして忘れちゃいけないのが琢磨の力走。スーパーアグリがトップから一週遅れで、トロロッソスパイカーを従えて結晶を走るとか、序盤戦から誰が想像できたというんでしょう。本当に力走でした。このチームは強い。簡単な道のりじゃないでしょうが、来期への期待が高まるレースでした。しかし琢磨のガッツポーズとそれに呼応するスタンドの大声援は、15位完走のドライバーに対してのものじゃない感じも・・・・・・。なんかちょっとアロンソに申し訳ないです。

そして表彰台、インタビューとオーロラビジョンで見て、それからショップとかを覗きつつぶらぶら。何よりの収穫はホンダブースでT-SQUARE の生演奏が聞けたこと。どこからかTRUTHが聞こえてきたと思ったら、まさか生だったなんて! やっぱり国家演奏だけじゃなかった! TRUTHは出遅れてしまって終わりのほうしか聞けなかったのですが、その後の予想外のアンコールにこたえるようにしてまた登場、グランツーリスモのテーマ曲であるMOON OVER THE CASTLEを披露してくれました。多分そんな予定は本当はなかったんだろうなーと思うと本当にありがたいことです。しかし生演奏はやっぱり特別。すごく良かったです。カッコいい。すごい。


そしてスーパーアグリのストラップを買って、特急の時間なので退散。この特急も本当に良く取れたなぁという感じです。駅の人が素晴らしかったんでしょう。なにしろ名古屋行きの人々の列は、大通りの方まではるかに並んでいましたから・・・・・・。
特急組は車両ごとに並ばされるとかいう修学旅行のようなことをやらされたりしつつ、無事に電車に乗って名古屋へ帰還。この日はどこの店もF1帰りと思しき人々で超混雑だったので駅弁を買ってホテル帰還。ホテルで3人で駅弁を食べたり、父の持ってきたパソコンで2ちゃんのスポーツ板のF1スレを見たり。その後部屋に戻って、すぽるとを見て就寝しました。