ナハトイェーガー〜菩提樹荘の闇狩姫〜 / 涼元悠一

ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~ (GA文庫)

ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~ (GA文庫)

ゆりゆりゆりゆりゆりりりー ゆりはいいねーいいよねー(もぴゅーん)
あらすじを読んでも、本編を読み始めても、結局最後まで何の話なのだかさっぱり分からなかったのですが、基本的にはポニーテールの女子高生が、美少女達に弄ばれる百合話なのでしょう、たぶん。
著者が好きなものを混ぜてみたら、みたいなことを言っていて、実際に読んでも多種多様な要素が混ざり合っている感じはするのですが、その全体を統べる軸のようなものが見えないのがイマイチつかみ所のない理由かも。普通の女子高生恵那がの闇狩の姫であるフレイヤという謎の美少女と出会ってから始まる不思議な話で、シリアスなようでふざけているようななんともいえないテンションで話が進みます。そして最後までそんな感じ。まぁ、時計の秘密をはじめとして明らかになってない謎の多さから考えれば続編があるのでしょうけど。夢と現実の狭間のような状況に恵那が巻き込まれる部分は、どこからどこまでが本当なのかさっぱり把握できなかったのですが、下手に考えるより恵那と共に流されて幻惑されるのが良い気がします。
百合話としては、フレイヤが子どもっぽいところもありながら基本は達観している人外なので、すれ違う繊細な感情が云々みたいな展開にはなりません。むしろ恵那がいいように弄ばれるのを楽しむ感じでした。本当にいいように振り回されています。
あと、本編とは関係ないですが、イラストの目が恐い……。
満足度:B-