D.Gray-man 10巻 / 星野桂

D.Grayーman 10 (ジャンプコミックス)

D.Grayーman 10 (ジャンプコミックス)

これは物語を畳みに来ているのかも。
江戸でのノアvsエクソシストエクソシストはもう世界に9人しかいないという発言や、巨大アクマが大量に迫ってくる世界の終わりじみた情勢を考えると、これが最終決戦な気がします。あとは、ノアに関する謎が明かされていないのか。
そんな中で、ノアとエクソシストの戦いを一組づつ描いていくのはバトルマンガの常道。という訳でこの巻では神田vsスキン。戦いが進むにつれてどちらも追い詰められていく様子は、このマンガらしいといえばらしいです。バトル自体は、相変わらず描き込みは細かいけど何が起こっているのかがわかりにくい絵でいまいち良く分からないのですが、何となく凄い感じと悲壮感は伝わってくるのでこれはこれで良いかなと。そしてこのマンガだと、神田がここで死んでも不思議でないから怖い。
全体としては、なんというか感覚や感情のみで突っ走っているような感じがします。話自体はかなり強引ながらきちんと進めているのですが、どこかでコントロールを失いそうな危うさがあります。その過剰さを楽しめるかどうかが問われそうです。個人的には割と好き。
満足度:B+