F1 オーストラリアGP 予選

ついに開幕したF12007年度シーズン。
予選は、前評判どおりのトップグループと、前評判を覆したセカンドグループという形になりました。
PPはフェラーリライコネン。そして2位にマクラーレンアロンソ、3位にBMWハイドフェルドと並び、下馬評の高いチームがその競争力の高さを示しています。特に速そうなのはフェラーリですが、予選でトラブルにより下位に沈んだマッサを考えると万全では無いのかも。そしてその後ろもマクラーレンのルーキーであるハミルトンがその才能の片鱗を示し、5位はBMWクビサとTOP3の争いの様相を呈しています。
その後ろの中団は、6位にルノーフィジケラが入るものの、コバライネンはQ3に進出できずとルノーは意外と苦しそう。そして地元の意地を見せたウェバーがレッドブルの競争力は低くないことを示し、その後ろに下馬評の低さをひっくり返したトヨタの2台。あのテストからここまで来るとはいやはや。
そしてなんと、10位にスーパーアグリ佐藤琢磨。Q3進出はもちろんQ2進出すらチーム初。ホンダのマシンがベースとはいえ、ここまでの競争力を発揮したことは意外でした。ドッキリでも見せられているのでは無いかと思うほど。そして11位にデビッドソンが付け、完全にワークスホンダを食う形。こうなってくると当然のことか、やはりスパイカーからのカスタマーシャーシへの異議申し立てがあり、さらに事態が進展していきそうです。どこに落ち着くのかは分かりませんが、早く解決すると良いなと思います。
そして下位は予想よりも遅かったウィリアムズに予想通りに遅いホンダ。さらに最後尾争いは相変わらずのトロロッソスパイカーという情勢。ホンダはちょっと深刻かも。
レースの展望は、ライコネンアロンソの勝負にハイドフェルド以下がどう絡んでくるかというところか。BMWは侮れないだけにサプライズもあるかもしれません。下位に沈んだマッサの追い上げにも注目すると、今季のフェラーリの競争力が見えてくるか。ポイント圏は混戦模様。スーパーアグリがどこまでできるかに期待したいところです。琢磨はスタートでのクラッシュだけは勘弁。
なんにしてもタイヤを二種類使わなければならない新ルールで、どのチームが上手なストラテジーを組むかが勝敗を左右することになるかもしれません。