スッテプニー・ゲート問題

マクラーレン、今シーズンのポイント剥奪と罰金: FMotorsports F1
F1が単純なスポーツではなく、政治的な側面を持つことを(もちろん昔からそうなのですが)まざまざと見せつけたスパイ疑惑の一応の結論。
知らない人に簡単に説明すると、フェラーリのチームにいた人が、ライバルのマクラーレンというチームに技術情報を横流ししていたとかいうお話。法的根拠とか事件の内幕とかそこまで踏み入った話は知りませんが、これ以上もめていないでここできっちりと結論が出るならばそれに越したことはないというのが1ファンとしての正直な感想です。政治はF1に付きものではありますが、今チャンピオンシップを争っている名門中の名門の2チームがこんな醜い争いしているのでは、さすがにちょっと……。
結果はマクラーレンの2007年度のコンストラクターズポイント剥奪と1億ドルの罰金。ドライバーズの方に処分が下りなかったので、チャンピオン争いはアロンソとハミルトンの体制で続くようで視聴者的に面白さの面ではなにより。コンストラクターズはこれでフェラーリで確定。こちらは、何もなくてももうマクラーレンで決まりっぽかったのでまぁいいかな。
予想されていたより軽いとはいえ、それでも小規模チームの予算からしたら大変な額である1億ドルの罰金に、コンストラクターズポイント剥奪による来年の分配金喪失はマクラーレンにダメージを与えるかもしれません。今年絶好調であるにもかかわらず、ドライバー間の問題やこうした政治面の問題で暗雲漂う未来が見えてしまうというのも、なんだか妙な現象です。